1/3(火)お披露目に向けて…

【1月3日 快晴】 

東京担当・村山です。

 今日も暖かな日和です、富士山もくっきり見えています。

 さて、本日は元旦に残した船首・船尾のFRP作業を行います。

 先ずは抜取った型(苦労してバールで剥ぎ取ったヤツです)をダンボール板に書き写して型紙を作ります。それからガラスクロスを型紙に沿って切り抜き、上端にあたるガンネルに仮釘で止めて刷け塗り開始です。船首・船尾用にガラスクロスをカット

 船首・船尾×左舷・右舷の合計4枚 この日は順調に作業が進んでFRP作業完成!・・・と思ったら、何やら風が強くなってきました。

 元旦と同じ様にセンターの中にいれて作業続行します。

 と、突然背後に人影が?田村新センター長じゃないの、あけましておめでとう。

 何でも長い休みの後で機械が上手く起動しない事があるらしく、明日のセンター再稼動に備えて点検に来たとの事。全機ともスイッチを入れて確認するんですって、お疲れ様です。

 船首・船尾のポリ樹脂が乾くまでの間、中央部分の手積み塗り重ねを行います。塗っては乾くのを待つ間、カヌーのディスプレイ台を設計しなくちゃ。

 1月22日の社員総大会でお披露目する為、大阪まで運ぶ計画があってディスプレイ台が必要となりました。(実は浜松町事務所で使っていたTV会議用テレビ台が廃棄されます。最下部のキャスターが付いた部分だけ再利用します。)

 キャスター付きの台座の大きさは 幅780mm×長さ760mm×高さ15cm 50mm角の鉄骨でH型、下側に4つのキャスターが付いていて、台にはぴったりの大きさと構造です。廃棄TV台座も再利用

 4.8mカナディアンカヌーの最大幅は 900mm程です。台座にはボルト穴が開いており、ボルトで脱着可能な構造にして、屋外用キャリーとしても利用する為にスチールパイプと8インチタイヤ(950円×2個)が付けられる様にドリルで穴を空ける予定です。

 さて、30分ほど経過したので様子を見るとクロスの合わせ目で毛羽立ちがありますが、削って塗り直せば問題なく、満足できるレベルで仕上がりました。外側で散々苦労したので、狭い隙間でこれだけ仕上げれば十分でしょう。クロス継ぎ目のバリを取ったら完了

 さぁ、カヌー作製のお正月気分はココまで。明日はセンターも稼動するので、邪魔にならない様に作業継続します。

1/1(日)新たな気持ちで新年より急ピッチで作業スタート!

【1月1日元旦】

いい天気、寒くはありませんが、お正月くらいは中で作業する事にしました。

東京担当・村山です。

 一旦、センターから外に出して、おが屑などをブロアーで吹き飛ばしてから刷毛で払います。

もう一度センターの中に戻して、簡易シャッターを50cmほど上げた状態で換気扇を回します。これで準備はOK。

 お正月なので書初めよろしく、筆ならぬ刷毛をもってFRP作業の内側を開始します!

 和紙ならぬガラスマットを用紙しました。ガラス繊維が編まれているクロスと違い、短い繊維を束をマット状に固めたもの。

引き裂き強度はクロスより劣るが、多くの樹脂を含んで厚みを出しことが容易らしい。

椅子や靴底、荷物との接触が多い内側は、岩などに接触しても浸水を防ぐクロスより、マットの方が向いてる?ような気がしました。

 確信はありませんが、先ずはトライする事にしました。さすがに名栗カヌー工房さんもお正月はお休みなので相談しておりせん。

 船底部分に1m四方のマットを1枚敷いて、200ccほどポリエステル樹脂を塗ってみる事にしました。

 タップリと樹脂を含ませ、先ずは一刷け・・・?? まったく手応えがない。

 続けて二刷け、三刷け・・・、クロスを違って透明になる事無く、ガラス繊維が刷けで毛羽立ってきました。カップに残った樹脂をドバッと振り掛けても、ずぶ濡れのノラ猫の如く・・・

 「刷毛塗りに向いてないのか?直ぐにローラーを買ってきて塗り直すべきなのか?」

 ・・・3秒ほど悩んで、ガラスマットを取除きました。ガラスクロスは未だ十分残っているし、樹脂が固まってしまえば、船底がずぶ濡れのノラ猫状態になってしまいます。

 それではマニュアル通りに作業のやり直し、書初めよろしくガラスクロスを船底に伸ばし、文鎮よろしく仮釘で船べりにクロスを固定します。内側ガラスクロス準備

 もう一度200ccの樹脂を準備して刷毛塗り開始!一刷け塗るごとに綺麗な木目が飴色になって浮き出てきました。今度は成功_内側にもFRPガラスクロス

 因みに写真の左側に見えるオネショの跡に似た半円の染みは、マットで失敗した痕跡です。

 続けてもう1枚 ガラスクロスを貼って、船首・船尾を残して元旦書初め作業終了です。

明日は神藤部長のお宅で新年会、久々の休工日です。

12/31(土)ボンドに奮闘する大晦日

2月31日 大晦日

東京担当・村山です。

 本日はグラインダーで削りまくり、アウトステムもガンネルのラインに合わせて形を整えました。ガンネルが決まったところで、いよいよ型抜きに着手です!いよいよ型抜き

 カヌーの型は、全部で9枚です。これがストロングバックという柱にネジ釘で固定してあります。船底側からドライバーで回し抜くので、見えないネジを手探りで探してドライバーをネジ山へ差し込む結構しんどい作業です。

「あっ、そーだスマホカメラで写しながら作業しよう!」作業のテンポが上がって、いよいよ船首の1枚を残すのみ・・・あれっ?何だあれは???やな予感が・・・型抜きを阻む垂れたボンドがネジ山に

 正体は垂れらボンドでした、悪い事にネジ山を塞いでドライバーが使えません。

 手探りでカッターを当てたりしても取除けません。パワー任せにグラインダーで削り取る作戦に出ました。火の粉が飛ぶのでネジ釘に当たっている事が確かめられます。ボンド1滴と格闘する事1時間を費やしやっとネジ釘を抜取りました、、、さすがに疲れたぜ。

 ストロングバックを抜取り、型を中央に寄せながら抜き取っていきます。いよいよ最後の1枚、船首の型をひっぱると・・・・あれ?びくともしません。

「ボンドが溢れて、くっついてるなこりゃ」叩いたり、引っぱったりしても全く効果なし、息が上がって汗だくとなり・・・・「後でやろっと」先送りにしました。

 船首部分を除いてサンディングする事にしました。グラインダーで杉材を削ると直ぐ船体におが屑が溜ります。ホウキで集めてはセンターに植えてある紅葉の木の周りに撒きました。

「ashes to ashes」はデビット・ボウイの曲名で覚えたのですが、「土を土に,灰を灰に,ちりをちりに帰すべし」という埋葬時のお祈りの一節でもあります。

「木は木へ帰すべし、25周年イベントのカヌーがもうすぐ完成するよ、見ててね」上野信彦の紅葉に語りかけて、さーて最後の型抜きすっか~!気合入れて行こう。

 まっ、気合だけでどうなる物でもなく、役に立ちそうな道具を物色します。

「うぅ~んと?ロープをかけてフォークリフトで引っぱる・・・カヌーごと動いてひっくりかえるな」・・・「型のクランプ用の穴に棒をさしてハンマーで叩く、バールで引っ掛け剥ぎ取る・・・」センターの工作室から10cm長の鉄製の棍棒、ハンマー、バールを見つけて運び出しました。

 先ずは棍棒とハンマーでトライしますが、船首部分は狭くてハンマーを振るスペースがありません。

続いてバール、船体を傷つけてしまいそうです。

「うぅ~ん・・・埒が明かんなぁ」暫し考えて、型の下部を切ってバールを差し込む事にしました。今回のストロングバックと型(モールド)は名栗カヌー工房さんにお借りした物ですが、船首・船尾の2枚だけは、アウトステム付きに計画変更した際に、クランプ穴を開ける為に自作した物です。お返しする必要は無いので、壊れても問題ありません。枕木を組んでバールを押し下げると、バリっと音を立てて漸く取り外す事ができました。船体から外れずバールで撤去

 外して見たら、犯人はやっぱり溢れたボンド。マスキングテープと一緒に分厚く白い塊が現れました。やっと取れた、犯人は溢れたボンド

 残っていた船首周りもサンディングして、基準板をセンターに釘打ちして固定しました。

次は内側のFRP作業です。型抜きで手間取りましたが、成人の日の三連休で完成を目指します!

12/30(金)年末も頑張って作業中!

12月30日 (金)晦日

東京担当・村山です。


 一人センターへやって参りました。

 艇は頼んだ通りにひっくり返して正体した状態です。本日はガンネルを貼ってから、ギザギザにはみ出したプランキング材を切り取ります。


 ガンネルを貼る位置に、ポリエステル樹脂が滴った跡があるので、先ずはグタインダーで削り取ります。それから右舷にエポキシ接着剤でガンネルを貼り付けます。
船体ひっくり返してアウトステムのFRPバリ削り

 片方(右舷)を貼って見たら、ガンネルの上部のギザギザ飛び出しが残っていると、クランプが届かなかったりして作業の妨げとなり苦労しました。

 反対側は接着前にガンネルの板材を当てて、カットラインに赤ペンで線を引いてグラインダーで削り取ります。ガンネル位置決め、カットするラインに赤ペン

 左舷の接着が終わったら、先に接着した右舷をガンネルに合わせてグラインダーではみ出しを削り取ります。

 エポキシ接着剤は硬化12時間のタイプを使用しました、明日はグラインダーで削れる様に、ありったけのクランプで今日中に貼り付けしてしまいます。うぅ~日が暮れて寒い・・・。


12/23(土)~12/25(月)いよいよ作業も大詰めに!

12月23日(土) 本日の天気、快晴なれど風強し。
気温8度 湿度50%。

東京担当・村山です。

 前回作業からポリエステル樹脂の手積み刷毛塗り作業を継続中です。
 今日はメールセンターの根岸、武井 両氏の応援を得て、外側FRPの完了を目指します。


FPR手積み作業中の根岸、武井両氏

この手の作業は人海戦術が可能、午前中で手積み刷毛塗り作業に目処が付きました、ご両人ありがとうございます。


どう?いい仕事でしょ?

 午後からはアウトステムの仕上げに掛かります。接岸時に一番擦りやすい箇所なので、FRPを厚く重ねて強度を持たせる為、下記の工程で作業します。

①アウトステム水平方向にガラスクロスリボンを貼り付けポリエステル樹脂の手積み刷毛塗り


②左右にはみ出したクロスをカット


③アウトステム垂直方向にガラスクロスリボンを貼り付けポリエステル樹脂の手積み刷毛塗り


④アウトステムを左右からサンドイッチ、はみ出した部分はそのまま残して戸井に流し込む要領でポリエステル樹脂を厚く盛る
チョッと盛り過ぎ溢れちゃいました。笑

クリスマス連休の作業はここまで、後は乾くのを待つのみです。
次の作業は年末年始のお休み期間 12/30~1/3、センターは完全休業日との事。
その間に貸切状態で作業進行して1/15完成を目指します。いよいよ追い込みだぜっ!  

そこで根岸センター長に2ツお願いして置きました。 ①セコムカードの準備
②施錠鍵を貸して船体をひっくり返しておいて

次回作業はガンネル(船のへりの部分)外側を1枚貼ったら、いよいよ型抜きです!
完成が見えてきましたぁ~ !!

11/27(日)ガラスクロス貼り付け作業

11月27日 曇り 気温8℃ 湿度65%

東京担当・村山です。

 本日はエポキシが固まったので、溢れたエポキシ接着剤は削って、隙間はポリエステル樹脂を塗ったあとでパテ埋めし、更にポリエステル樹脂を上塗りすることに。

接着中に雨が降り出した。

 同時に船底の補強としてガラスガラスクロスを貼る作業も開始しました。クロスを1枚船底に広げて、樹脂を刷毛塗りして乾燥を待っていると、「ピピッ ピピッ」美しい囀りと共にセキレイが数羽やって来ました。尾を上下にフリフリして足早に駆け回っては、アスファルトの上を口ばしで突いています。

 「はて?こんな所に餌あるのか」1分間ほどでしょうか、アチコチ駆け回って居たかと思うと、「ピピッ ピピッ」と鳴きながら一斉に飛び去って行きました。

 セキレイの後を追うかの様に雨がアスファルトを黒く濡らします(写真:アウトステム接着中に雨降り出した)。 「あらら、樹脂乾くかな?」触ってみるとベタ付きが気になる状態。「おや?さっきは無かった黒い点が・・・」正体は虫でした。

雨に追われて逃げてきた?虫。

1匹見つけた後、次々とベタベタに足を取られた虫が増えていきます・・・日暮れが近づきライトで照らされている為でしょうか?

乾く迄まっていられないので、ラップで巻いて倉庫にしまう事にしました。

乾かないのでラップ巻きに…。

本日の作業は終了です、うぅ~ん・・・年内の完成は無理か・・・

11/20(日)待ちに待ったFRP作業

東京担当・村山です。

11月20日(日) 9時現在 気温10℃、湿度90% 

久々の濃霧で100m先は全く見えません。
年内に完成させたいのに、週末の天候に恵まず・・・今日もFRP作業は出来そうにありません。雨天時などで湿度が高い状態で塗装すると艶がなくなったり、白くなったりします。その目安が85%との事。

ずっと疑問だったポリエステル樹脂の硬化と湿度の関連性?何でかな・・・調べてみたら添加剤であるパラフィン(ロウのようなワックス)の問題でした。

硬化の段階でパラフィンのみが表面に浮いてきて表面がカリッと乾きますが、湿度が高いと硬化せず表面がベタベタした状態となったり、艶がなく白っぽくなってしまうとの事。

そっか、、、今日はFRP作業は諦めましょう。と思ったのですが、お昼近くから日差しが戻って来ました。
「おぉ~!恵みの日差しだ。今の内にFRPも塗ってしまおう」と言う事で、アウトステムの下地にガラスクロステープを1本、接着剤スーパーXをチョン付けして固定しました。


船体にもガラスクロステープで下地

ポリエステル樹脂を塗って乾いたところで、アウトステム接着開始! 接着面にはエポキシ接着剤を使用、本体に沿ってピタッと接着する為に、またしてもゴムバンドで船底部分を固定、曲線を描く船首・船尾はガムテープで固定しました。隙間は後からパテ埋めする事とします。

エポキシ接着剤流れ出た                               

11/12(土) ガラスクロステープの巻き付け作業

東京担当・村山です。

11月12日、AM9:30 気温は11℃ほど。
前回の作業でヒントを得たので、インナーステム側のFRP作業の目処は立ちました。
アウトステム側にも接岸時の擦り傷など避ける為、ガラスクロスを二重にする計画は以前にも述べております。

しかしながら具体的な工法は、クロスを小さく切って上から樹脂を刷毛塗りを想定していたので、
難易度が高い事も先週の作業で学びました。

今度は経験を活かして、事前に工法を練る事とします。

先ずはweb検索で情報収集を開始します。
「ガラスクロスで検索!・・・おぉ~早速発見!ガラスクロステープ:端部の横糸は折返しになっているので、ほつれたりしません」と商品説明に記されています。
このテープを幅の半分を重ねながら、螺旋状に巻けばガラスクロスは二重になって、強度を確保出来るでしょう。

また、最も薄いタイプなので、真鍮の光沢も失う事なく、FRP加工が出来そうです!
購入:ガラスクロステープ,#100(t≒0.12mm),25mm×150m 1巻 ¥6,080也
包帯の様にアウトステムにクルクル巻く訳ですが、カミソリや自転車で生傷の耐えない私にとってはお手の物です!

大阪の宮内さ~ん、これってマストに使えますよ、きっと!

本日使用するパーツと工具:アウトステムと作業台、工具はグラインダー・サンダ・ハンディルーターには、
金属研磨円錐形ビット装着、接着剤スーパーⅩを準備しました。

前準備の工程は下記です。
①グラインダー 真鍮フラットバーのはみ出しを杉材を一緒に削ってしまいます。同時に杉の木目を出す事もできます。
②サンダで仕上げます。
③真鍮フラットバーの保護シールを剥がします。グラインダーで削った後が、溶着していたり、バリが出ていたのハンディルーターで取り除きました。
④接着剤スーパーⅩは、クロステープの仮止めなので、アウトステムの接着面(内側)に薄く間隔を空けてポチ塗りしておきました。

真鍮フラットバー溶着バリ有り
真鍮フラットバー溶着バリ有り

真鍮フラットバー溶着バリ取除き後
真鍮フラットバー溶着バリ取除き後

さて、クロステープの巻き付けに取り掛かります。
購入品は150m巻きで、直径15㎝以上ありそうです。包帯の様にクルクルとは行かないので、2mほど取り出してカットしました。
真鍮フラットバーのサイズは幅15mm×長さ1m、杉材は同じく幅15mmに削ってあり、厚み6mm、長さは1.8mありますが、上側の40㎝はデッキ・ガンネルに合わせてカットする予定です。
カットする部分を除いて、ガラスクロステープを巻き付けました。

仕上りを見ると、包帯と違ってガラスクロスの縦糸に伸縮性が無いので、巻き付け方向の下側の糸が突っ張ってしまい、クロスの網目にも歪が出て、なんだかミイラみたいです。
ポリエステル樹脂を塗ったら透明になって、真鍮の光沢が浮かび上がる事を期待しましょう。

アウトステム上側
アウトステム上側

アウトステム下側
アウトステム下側

次回は、アウトステムをエポキシ接着剤で船体に取り付けます。
上からポリエステル樹脂を塗ったら、ガラスクロスを1枚かぶせる予定です。

11/5(土) アウトステムの下準備

東京担当・村山です。

天気予報によれば、9時現在 気温10.8℃ 湿度は 70%ですが、
昼頃から日差しが戻って気温20℃ 湿度60%まで快方へ向かいます。
引き続きFRP作業を行い、特に船首部分のガラスクロスを4重にして、
アウトステムを貼り付ける下地を作ってしまう作戦を進めます。

クロスの毛羽立ち・綻びが厄介な事は前回作業で学習済み、
樹脂を塗布する直前に、ハサミで丁寧にガラスクロスを切って貼る事としました。

先ずは1回目。気温が低く、湿度も60%以上あって硬化に時間がかかるので、
塗布から30分ほど待って様子を見まがら進めます。8cmほどの幅に切ったクロスを、
5枚ほど鱗状に重ねながら貼る為の樹脂は少なめ100ccを準備しました。
乾くとやはり気泡が出来ています。

ガラスクロス貼り船首部分①
ガラスクロス貼り船首部分①

ガラスクロス貼り直し船首部分②
ガラスクロス貼り直し船首部分②

乾くと気泡ができている
乾くと気泡ができている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃりゃ、1枚も成功して無いなコレ」と言う事で、
クロスの幅を4㎝程に小さ切って再挑戦しますが、結果は芳しくありません。
こんなに苦労するとは・・・想定外です。
WebでFRPの工法など下調べすると、ガラスクロスにも番手があって、
1平方メートルの重さで表示される(200g/㎡のクロスは #200)との事。
薄手の方が柔らかで初心者に扱い易く、更に重ねる事で、対引き裂け強度も増すとの事。
目指しているのはこれだ!
「ところで、今使っているクロスは何番手#?」#200 は薄手のクロスとして
Web通販サイトで販売されていますが、画像で見ても、手元のクロスと比べて厚いんだか薄いんだかわかりません。
店頭で見比べる事にして、いつものホームセンターへ向いました。
ついでに刷毛(一日で使い捨ての状況、安物をたくさん用意したほうが良い)、
計量カップ(最初の1個は底が溶けて抜け落ちた)、刷毛洗浄用のアセトン、
使い捨てのカップ、薄手ゴム手袋など買い足しします。

午後からは根岸センター長も加わって、2人で作業開始。
根岸センター長が刷毛塗り、私がクロスのカットと必要あらば手で押さえて気泡を防ぐなど、施行錯誤を繰り返します。
苦心の跡はダマになった樹脂でお察しください。

樹脂のダマ後から削り取る必要あり
樹脂のダマ後から削り取る必要あり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
「ウ~ン・・・難しいなぁ、、、」何か手立てを考える必要がありあますが、何か手がかりは?
根岸センター長が、船首部分を指でなぞって「真ん中が凹んでいるのかも」、
私もなぞってみると確かにその通り。だったら削るか埋めるかすれが良い訳だ。
ふと毛羽立ちを切り取った1cm幅 長さ40㎝のガラスクロス切れ端が目に留まります。
3ヶ所ほど接着剤スーパーⅩ透明タイプで仮接着して、上から樹脂を刷毛塗りすれば何とかなるのでは?
乾きかけの状態でクロスを重ねれば、上手く行きそうな気がしてきた、よ~し行けるぞ!

そんな希望を見出した頃、早くも日が傾く15時。
硬化時間を考えると、本日の作業はここまでです。
後片付けが終わる頃には16時、本日の作業は終了です。
帰り道では富士山のシルエットが夕焼けに浮かびあがっていました。

10/30(日) ガラスクロスの重ね作業へ!

東京担当・村山です。

今日は曇って気温が低く10時現在 10.5℃ 湿度は 61%。
このままではFRP作業は無理なので、昨日作業の手直しを行いながら、晴れて湿度が下がればもう1枚ガラスクロスを重ねる予定です。

昨日の検証から、気泡の原因となるデコボコを取り除くと共に、出来て決まった気泡も削り取ってしまいます。

7月に作業したバウ・スターン(船首/船尾)も大きく剥離しておりカッターで切り取りました。
小さなポッチの気泡はグラインダーで削って、サンダで研磨、白い研磨カスを拭き取って、次に樹脂塗布してリペアして完成です。

気泡船首
気泡船首

気泡側部
気泡側部

大きな気泡はカッターで
大きな気泡はカッターで

気泡グラインダー削り
気泡グラインダー削り

気泡サンダ研磨
気泡サンダ研磨

気泡ウエスで拭き取り
気泡ウエスで拭き取り

ガラスクロス解れ
ガラスクロス解れ

グラインダーで削ると、初めて嗅ぐ匂いがします。
ポリエステルなのか、ガラス繊維なのか?如何にも化学物質っぽい自然界に無い匂いです。
これは防塵マスクがあった方が良さそう・・・でも研磨量は僅かなので省略しました。

そんな地味目の作業を続け13時を廻りましたが、曇りで気温は上がらず13.5℃、湿度も60%あって樹脂塗布を断念、後片付けを始めました・・・

おや?チョッと作業場所を離れた隙に、カラスが工具類を乗せた台車を突いています。
こちらに気付いて逃げて行きましたが、「との粉」の箱に穴が空いてる!菓子箱に見えたのでしょうか?
夕焼け小焼ではありませんが、カラスといっしょに帰ります♪

カラスの仕業
カラスの仕業