1/24(火)東京プロジェクト後日談。

 東京担当・村山です。

 今回は完成したカヌーの後日談を少し、お話したいと思います。

 開始当初は入梅前完成が目標でしたが、結局は略1年を費やして何とか仕上げました。社員総大会でお披露目できた事は、ご協力頂いた全ての方々にとって誉れと感じております。

 やってみなけりゃ解らない事ばかり、苦労はありましたが、オモチャを買ってもらった子供の様に全て楽しい時間でした。

 さて、ここからは航海編のスタート。出航計画は以下の通りです。

 『25周年記念プロジェクト HANDMADE SHIP 船名大募集!』

 2.4mミニクルーザーも命名しちゃいましょう。そーねーAD:DAISEN創業の地(此花区常吉)で作ってるので、それっぽい名前がいいんじゃない。ビックバン 宇宙の起源とか、遣隋使や遣唐使も出航地は大阪らしいし。名前と一緒に『帆』のデザインも決めちゃえば?

 ミニクルーザーが発祥地なら、カナディアンカヌーは開拓地と言った所かな、東方見聞録のジパングとか・・・

 出来た限りは直ぐ乗ってみたい!2月中に命名して進水式までやってしまいたい!

 事務局のみなさん、よろしくお願いします。

1/15(日)完成!!

【1月15日 晴れ 最高気温4℃の寒い日】

 東京担当・村山です。

 今週末土曜日21日は社員総大会、本日完成させます 4.8mカナディアンカヌー!

 先ずはリギング部分、ガンネルに取り付けたパーツ、クサビやタボ、そしてガンネルの断面をサンディングします。根岸課長と2人して、手にはグラインダーして速攻スタート!

 「どーします?ココ、フラットにするか、角度付けちゃうか」「角度つけちゃおー」パーツ毎の相談も、決定まで10秒以内。あっと言う間に仕上げて、艇をひっくり返します。

 型が入っている時は重くて、スマホ紗紀事故(スマホを台車で踏むなどして破壊すること 5月21日の稿参照)が起こりましたが、今回は軽く30kg程度でヨークなど掴めるパーツも付いており難なくクリア、ここから更に激しくサンディング底面のサンディング開始です。

 二人がかりでグラインダーで削りまくって、辺りは真っ白け。午前中でこの作業を仕上げました。

男 根岸徹 最終仕上げサンディング中

 さて、最終工程 アクリルウレタンの塗布です。FRPと同様の作業と想像してたけど、全く別物でした。FRPは樹脂の手積みが粘土細工的ですが、アクリルウレタンは完全に塗料。ベースメイクのファンデーションとマニキュア程の差を感じます(実際に爪に付いちゃって、マニキュア塗ったみたいになった)。刷けもサクサク動くので、この作業は根岸課長に任せて、ディスプレイ台の組立に掛かります。

 昨晩の夜なべでホゾまで切ってあり、スチール製のTV台座に組み付けるだけ。ボルトを通す穴をドリルを空けたり、補強金具と一緒に木ネジをドリルドライバーで打ち込んで行きます。

 アクリルウレタンも程よく乾いた所で、記念撮影。

1月15日完成して安堵の根岸課長

 ディスプレイ台に載せてベルトで高さを調節しました、これもいい感じに決まってます。

続けてディスプレイ台も完成

 やりました、4.8mカナディアンカヌー完成です。

完成記念自撮り2ショット(右:村山、左:根岸)

 お披露目会場の大阪までトラックもチャーター済み、後は会場で 乞うご期待!

1/9(月)追い込んでいきます!

【1月9日 成人の日 雨のち曇り】

 東京担当・村山です。

 祝日月曜日はメールセンターはフル稼働状況、しかも雨が降っているので軒先までしか入出荷資材が置けず、カヌー作業スペース確保できません。

 雨雲ズームレイダーを見ると、直ぐ西側には雲がなく昼ごろには日差しも出るとの予報。「この辺りはもっと早く雨がやむ」と見切って艇を軒先の外まで引っぱり出しました。雨で昨日作業のサンディング糟を流してしまおうと、雑巾で拭いては絞りますと、お米のとぎ汁の様な白い水が溢れ出ます。

 お昼近くになって漸く雨が止みました。

雨上がりのメールセンター

 雨で半日作業が遅れ、若干の焦りを感じ始めました。残りの工程を逆算します。

■最終日15日 最終のアクリルウレタン(自動車塗料 ロックペイント 150-3150 マルチトップクリヤーMR(標準) 硬化剤付セット 5kg 11,664円也)の塗布作業で完成。出来るならトラック積載用の簡易梱包

■最終日前日14日 リギング仕上げ 硬化済みのクサビやタボ材のサンディング。ひっくり返して船体底面のサンディング。出来るならディスプレイ台組立。

■本日 スォード、ヨークの接着とクサビ打ち。台座のパテ埋め。

 ディスプレイ台の材料購入(テレビ台に組む木材と補強金具、ベルトと緩衝材)

 エポキシ接着剤の硬化時間を考えると、今接着した物が硬化するのが22時。ギリギリのスケジュールですが、出来ない工程ではありません。

と言う事で本日も写真を残す余裕もなく、ひたすらヨーク/スォードの角度合わせ~チョッと削ってはガンネルに当ててみる作業を繰り返して19時頃にパテ埋め迄を終えました。

 そこからホームセンターでディスプレイ台用 2×4角材6F,ナイロン平ベルト38mm幅 5m,D型ゴムクッション,その他金具類も店頭で完成図をイメージしながら選びました。購入後メールセンターに戻って21時。

 台の加工時間が残っていません。 「車貸して」結局、上記の6フィート長2×4角材とノコギリを自宅に持ち帰って、自宅のリビングでホゾを切る事にしました。トリマーなど電動工具が使えかいので暫く筋肉痛が残りましたが、屋内作業なので明るく暖か。ゴールも見えてきて、鋸引く手にも力がこもります。ホゾ切り作業が完了したのがもう夜。早く帰って寝ることにします。

1/8(日)粉まみれになりながらの作業

【1月8日】

 東京担当・村山です。

 本日はメールセンターは休業日、私こと村山と根岸課長2名で9時から作業を開始しました。

 グラインダーを1台追加して2台で船体をサンディングします。リギングが途中なので、船底部を除いてサンディングしました。

根岸課長のグラインダーが唸る

 合間を見て、スォード台座の反対側の削り出しと、ガンネルにも台座を取り付けて強度を増す分、硬化時間か掛かるエポキシではなく、低温対応10時間硬化タイプを使用して、硬化待ち時間を短縮する作戦です。

 ヨークはスォードより更に難しく、角度合わせに必要な隙間にはエポキシパテを詰める事とします。

 グラインダーやら、トリマーやら手持ちで削りまくった為、腕が上がってパンパンです。何の作業をやってたか記憶も曖昧。ただ根岸課長が削られたFRPのカスで真っ白けになりながら手伝ってくれた事だけ覚えてます。

1/7(土)寒さに負けず、屋外作業。

【1月7日】

東京担当・村山です。

 極寒の1日です。風が冷たい「あれ?!小雪が舞ってる」

 凍えながらドリルでタボを打ち込む穴を開けていきます。用意したエポキシ接着剤は「低温時における接着補修(-5℃でも硬化可能)」の冬用。硬化時間も10時間と早いタイプ、接着剤にも拘って総大会出荷締め切り1/15(日)完成を目指します。

 しかし、こちらの勢いとはウラハラにドリルの切れ味がイマイチ。貫通時に穴の周にバリが出てガンネルの杉板が欠けてしまいます。「うぅ~ん、このドリルはモーターが死んでますよ」と根岸課長より声をかけられました。そーか、腕が悪いせいじゃないのか、即ドリルを交換して残りの穴を開けました。

 さて、ここからが難しいリギング作業。グリップ(船首と船尾 計2ツ)、ヨーク(逆さにして肩に担いで運搬する為の棒)、スォード(補強する棒で椅子の名残)を取り付けます。

 見た目も目立つし、用途から強度も要求されるパーツです。FRP作業が出来なかった夏の間に削り出しておいた物です。これをガンネルの幅と確度に合わせて、接着面をグラインダーで削ってピッタリ合わせたら、ドリルでガンネル側から穴を開けて、丸棒にクサビを噛ませて打ち込みます。

 グリップから開始。

 船首船尾の先端に向かって幅が狭まる部分に取り付けるので、ガンネルの角度(左右はハの字に下部が幅広)に合わせてグラインダーで削り、ピッタリ合う位置まで前後に押し込めばOK、見事にピタッと合いました。

グリップ取り付け

 続いてはスォードです。水抜き間欠があるので、取り付け位置は固定されます。取り付け位置でガンネルの上端に沿って、赤ペンで目安のラインを入れました。ココが一番短くなる場所で、削り過ぎないに注意して、斜めに角度を付けて削って行きます。左舷側を合わせたら右舷側を削ります。時刻は16時、冷え込んで薄暗くなってきました。

さて、粗方削って取り付け位置でガンネルに合わせます。あれっ・・・左右で天地が逆に削ってる・・・やってしまった大失失敗だ、どーしよう。

 本来は左右の接着面が台形になるところが平行四辺形となり、台形に削り直すと幅が2mm足りません。強度と見た目からこのままでは使えず、削る出しをやり直すにも材料も時間もありません・・・やばい、どーする?

 切り出した端材で台座を作る事にしました。スォードの削り出した楕円を紙になぞり写して、くり貫く事にしました。台座に使う端材はスォードと同じアマゾンジャラの20mm厚板を、ガンネルと同じ大きさ100×27mmに切ります。

 10ヶ月振りにトリマー(BOSCH パワートリマーPMR500)を引っぱり出してビットを取り付け、手持ちで楕円をくり貫いてガンネルを通します。この台座にもクサビを打ち込んで、ガンネルとスォードを固定します。

 トリマーくり貫き開始した頃には日も暮れて、照明を付けての屋外作業となりました。そもそも、2つのパーツを合わせるだけでも難しいのに、台座が増えて難易度は二乗倍の難関となっています。台座に貫通させた穴の角度がなかなか合わず、結局スォードより一回り大きくして角度を合わせました。既に時間は19時を過ぎ、余りの寒さに本日の作業は終了です。

1/4(水)いよいよガンネル貼り付け作業へ!

【1月4日 晴れ】

 東京担当・村山です。

 センターは朝からフル稼働状況、入荷出荷のパレットが所狭しと並べられ、トラックをフォークリフトがひっきり無しに行き来しております。

 さて、4.8mカナディアンカヌーはリギング作業へ進みました。リギングって何?

 Web検索すると「帆船模型のマストに張るロープワークの事」、カナディアンカヌーにはマストや帆は無いので、「デッキ、ガンネル、ヨーク、シートなどカヌーの中でも最も目に付く箇所」とマニュアル記されております。「オリジナルティーを発揮できる箇所」との記載もあって、本イベントに相応しい事を思い付きました。

 『アド・ダイセン25周年プロジェクト この四半世紀の沿革と、更なる未知のフィールドへの航海の象徴となる 超カッコいい船名を公募しよう』

 デッキも公募用に手を着けずに残しておく事にしようー!(未完成のゴマカシじゃねーか?ちっ、違うもん!)

 と言う事でデッキは棚上げ、ガンネルの仕上げ作業にかかります。艇の中に溜った水が吐き出せるように、10cmの間欠をつけて内側の一層目をエポキシ接着剤で貼り付けます。上端以外は見えないので手早く作業を進めます。

内側ガンネル_水抜き用の間欠を接着中

 次に内側二層目のガンネルを貼って、水抜きの10cmの短い箇所にはドリルで穴を開けてエポキシを塗ったタボを通して強度を高めます。

 グリップ、ヨーク、スォードは艇を持ち上げたりする為に付加か掛るパーツなので、40mm長に切ったφ8(直径8mm)の丸棒と、楔(クサビ)を自作する為に3mm厚の小さいブナ材の板(15×200mm)を買い揃えました。久々にディバイス作業台を引っ張り出して、丸棒を挟んではノコギリでクサビを差し込む溝を切っていきます。(締め切りに追われて写真ありません)

ガンネル貼り付け

 内側ガンネル_水抜き用の間欠を接着中根岸課長にも手伝ってもらって、何とかガンネルを貼り終えました。

1/3(火)お披露目に向けて…

【1月3日 快晴】 

東京担当・村山です。

 今日も暖かな日和です、富士山もくっきり見えています。

 さて、本日は元旦に残した船首・船尾のFRP作業を行います。

 先ずは抜取った型(苦労してバールで剥ぎ取ったヤツです)をダンボール板に書き写して型紙を作ります。それからガラスクロスを型紙に沿って切り抜き、上端にあたるガンネルに仮釘で止めて刷け塗り開始です。船首・船尾用にガラスクロスをカット

 船首・船尾×左舷・右舷の合計4枚 この日は順調に作業が進んでFRP作業完成!・・・と思ったら、何やら風が強くなってきました。

 元旦と同じ様にセンターの中にいれて作業続行します。

 と、突然背後に人影が?田村新センター長じゃないの、あけましておめでとう。

 何でも長い休みの後で機械が上手く起動しない事があるらしく、明日のセンター再稼動に備えて点検に来たとの事。全機ともスイッチを入れて確認するんですって、お疲れ様です。

 船首・船尾のポリ樹脂が乾くまでの間、中央部分の手積み塗り重ねを行います。塗っては乾くのを待つ間、カヌーのディスプレイ台を設計しなくちゃ。

 1月22日の社員総大会でお披露目する為、大阪まで運ぶ計画があってディスプレイ台が必要となりました。(実は浜松町事務所で使っていたTV会議用テレビ台が廃棄されます。最下部のキャスターが付いた部分だけ再利用します。)

 キャスター付きの台座の大きさは 幅780mm×長さ760mm×高さ15cm 50mm角の鉄骨でH型、下側に4つのキャスターが付いていて、台にはぴったりの大きさと構造です。廃棄TV台座も再利用

 4.8mカナディアンカヌーの最大幅は 900mm程です。台座にはボルト穴が開いており、ボルトで脱着可能な構造にして、屋外用キャリーとしても利用する為にスチールパイプと8インチタイヤ(950円×2個)が付けられる様にドリルで穴を空ける予定です。

 さて、30分ほど経過したので様子を見るとクロスの合わせ目で毛羽立ちがありますが、削って塗り直せば問題なく、満足できるレベルで仕上がりました。外側で散々苦労したので、狭い隙間でこれだけ仕上げれば十分でしょう。クロス継ぎ目のバリを取ったら完了

 さぁ、カヌー作製のお正月気分はココまで。明日はセンターも稼動するので、邪魔にならない様に作業継続します。

1/1(日)新たな気持ちで新年より急ピッチで作業スタート!

【1月1日元旦】

いい天気、寒くはありませんが、お正月くらいは中で作業する事にしました。

東京担当・村山です。

 一旦、センターから外に出して、おが屑などをブロアーで吹き飛ばしてから刷毛で払います。

もう一度センターの中に戻して、簡易シャッターを50cmほど上げた状態で換気扇を回します。これで準備はOK。

 お正月なので書初めよろしく、筆ならぬ刷毛をもってFRP作業の内側を開始します!

 和紙ならぬガラスマットを用紙しました。ガラス繊維が編まれているクロスと違い、短い繊維を束をマット状に固めたもの。

引き裂き強度はクロスより劣るが、多くの樹脂を含んで厚みを出しことが容易らしい。

椅子や靴底、荷物との接触が多い内側は、岩などに接触しても浸水を防ぐクロスより、マットの方が向いてる?ような気がしました。

 確信はありませんが、先ずはトライする事にしました。さすがに名栗カヌー工房さんもお正月はお休みなので相談しておりせん。

 船底部分に1m四方のマットを1枚敷いて、200ccほどポリエステル樹脂を塗ってみる事にしました。

 タップリと樹脂を含ませ、先ずは一刷け・・・?? まったく手応えがない。

 続けて二刷け、三刷け・・・、クロスを違って透明になる事無く、ガラス繊維が刷けで毛羽立ってきました。カップに残った樹脂をドバッと振り掛けても、ずぶ濡れのノラ猫の如く・・・

 「刷毛塗りに向いてないのか?直ぐにローラーを買ってきて塗り直すべきなのか?」

 ・・・3秒ほど悩んで、ガラスマットを取除きました。ガラスクロスは未だ十分残っているし、樹脂が固まってしまえば、船底がずぶ濡れのノラ猫状態になってしまいます。

 それではマニュアル通りに作業のやり直し、書初めよろしくガラスクロスを船底に伸ばし、文鎮よろしく仮釘で船べりにクロスを固定します。内側ガラスクロス準備

 もう一度200ccの樹脂を準備して刷毛塗り開始!一刷け塗るごとに綺麗な木目が飴色になって浮き出てきました。今度は成功_内側にもFRPガラスクロス

 因みに写真の左側に見えるオネショの跡に似た半円の染みは、マットで失敗した痕跡です。

 続けてもう1枚 ガラスクロスを貼って、船首・船尾を残して元旦書初め作業終了です。

明日は神藤部長のお宅で新年会、久々の休工日です。

12/31(土)ボンドに奮闘する大晦日

2月31日 大晦日

東京担当・村山です。

 本日はグラインダーで削りまくり、アウトステムもガンネルのラインに合わせて形を整えました。ガンネルが決まったところで、いよいよ型抜きに着手です!いよいよ型抜き

 カヌーの型は、全部で9枚です。これがストロングバックという柱にネジ釘で固定してあります。船底側からドライバーで回し抜くので、見えないネジを手探りで探してドライバーをネジ山へ差し込む結構しんどい作業です。

「あっ、そーだスマホカメラで写しながら作業しよう!」作業のテンポが上がって、いよいよ船首の1枚を残すのみ・・・あれっ?何だあれは???やな予感が・・・型抜きを阻む垂れたボンドがネジ山に

 正体は垂れらボンドでした、悪い事にネジ山を塞いでドライバーが使えません。

 手探りでカッターを当てたりしても取除けません。パワー任せにグラインダーで削り取る作戦に出ました。火の粉が飛ぶのでネジ釘に当たっている事が確かめられます。ボンド1滴と格闘する事1時間を費やしやっとネジ釘を抜取りました、、、さすがに疲れたぜ。

 ストロングバックを抜取り、型を中央に寄せながら抜き取っていきます。いよいよ最後の1枚、船首の型をひっぱると・・・・あれ?びくともしません。

「ボンドが溢れて、くっついてるなこりゃ」叩いたり、引っぱったりしても全く効果なし、息が上がって汗だくとなり・・・・「後でやろっと」先送りにしました。

 船首部分を除いてサンディングする事にしました。グラインダーで杉材を削ると直ぐ船体におが屑が溜ります。ホウキで集めてはセンターに植えてある紅葉の木の周りに撒きました。

「ashes to ashes」はデビット・ボウイの曲名で覚えたのですが、「土を土に,灰を灰に,ちりをちりに帰すべし」という埋葬時のお祈りの一節でもあります。

「木は木へ帰すべし、25周年イベントのカヌーがもうすぐ完成するよ、見ててね」上野信彦の紅葉に語りかけて、さーて最後の型抜きすっか~!気合入れて行こう。

 まっ、気合だけでどうなる物でもなく、役に立ちそうな道具を物色します。

「うぅ~んと?ロープをかけてフォークリフトで引っぱる・・・カヌーごと動いてひっくりかえるな」・・・「型のクランプ用の穴に棒をさしてハンマーで叩く、バールで引っ掛け剥ぎ取る・・・」センターの工作室から10cm長の鉄製の棍棒、ハンマー、バールを見つけて運び出しました。

 先ずは棍棒とハンマーでトライしますが、船首部分は狭くてハンマーを振るスペースがありません。

続いてバール、船体を傷つけてしまいそうです。

「うぅ~ん・・・埒が明かんなぁ」暫し考えて、型の下部を切ってバールを差し込む事にしました。今回のストロングバックと型(モールド)は名栗カヌー工房さんにお借りした物ですが、船首・船尾の2枚だけは、アウトステム付きに計画変更した際に、クランプ穴を開ける為に自作した物です。お返しする必要は無いので、壊れても問題ありません。枕木を組んでバールを押し下げると、バリっと音を立てて漸く取り外す事ができました。船体から外れずバールで撤去

 外して見たら、犯人はやっぱり溢れたボンド。マスキングテープと一緒に分厚く白い塊が現れました。やっと取れた、犯人は溢れたボンド

 残っていた船首周りもサンディングして、基準板をセンターに釘打ちして固定しました。

次は内側のFRP作業です。型抜きで手間取りましたが、成人の日の三連休で完成を目指します!

12/30(金)年末も頑張って作業中!

12月30日 (金)晦日

東京担当・村山です。


 一人センターへやって参りました。

 艇は頼んだ通りにひっくり返して正体した状態です。本日はガンネルを貼ってから、ギザギザにはみ出したプランキング材を切り取ります。


 ガンネルを貼る位置に、ポリエステル樹脂が滴った跡があるので、先ずはグタインダーで削り取ります。それから右舷にエポキシ接着剤でガンネルを貼り付けます。
船体ひっくり返してアウトステムのFRPバリ削り

 片方(右舷)を貼って見たら、ガンネルの上部のギザギザ飛び出しが残っていると、クランプが届かなかったりして作業の妨げとなり苦労しました。

 反対側は接着前にガンネルの板材を当てて、カットラインに赤ペンで線を引いてグラインダーで削り取ります。ガンネル位置決め、カットするラインに赤ペン

 左舷の接着が終わったら、先に接着した右舷をガンネルに合わせてグラインダーではみ出しを削り取ります。

 エポキシ接着剤は硬化12時間のタイプを使用しました、明日はグラインダーで削れる様に、ありったけのクランプで今日中に貼り付けしてしまいます。うぅ~日が暮れて寒い・・・。