12/31(土)ボンドに奮闘する大晦日

2月31日 大晦日

東京担当・村山です。

 本日はグラインダーで削りまくり、アウトステムもガンネルのラインに合わせて形を整えました。ガンネルが決まったところで、いよいよ型抜きに着手です!いよいよ型抜き

 カヌーの型は、全部で9枚です。これがストロングバックという柱にネジ釘で固定してあります。船底側からドライバーで回し抜くので、見えないネジを手探りで探してドライバーをネジ山へ差し込む結構しんどい作業です。

「あっ、そーだスマホカメラで写しながら作業しよう!」作業のテンポが上がって、いよいよ船首の1枚を残すのみ・・・あれっ?何だあれは???やな予感が・・・型抜きを阻む垂れたボンドがネジ山に

 正体は垂れらボンドでした、悪い事にネジ山を塞いでドライバーが使えません。

 手探りでカッターを当てたりしても取除けません。パワー任せにグラインダーで削り取る作戦に出ました。火の粉が飛ぶのでネジ釘に当たっている事が確かめられます。ボンド1滴と格闘する事1時間を費やしやっとネジ釘を抜取りました、、、さすがに疲れたぜ。

 ストロングバックを抜取り、型を中央に寄せながら抜き取っていきます。いよいよ最後の1枚、船首の型をひっぱると・・・・あれ?びくともしません。

「ボンドが溢れて、くっついてるなこりゃ」叩いたり、引っぱったりしても全く効果なし、息が上がって汗だくとなり・・・・「後でやろっと」先送りにしました。

 船首部分を除いてサンディングする事にしました。グラインダーで杉材を削ると直ぐ船体におが屑が溜ります。ホウキで集めてはセンターに植えてある紅葉の木の周りに撒きました。

「ashes to ashes」はデビット・ボウイの曲名で覚えたのですが、「土を土に,灰を灰に,ちりをちりに帰すべし」という埋葬時のお祈りの一節でもあります。

「木は木へ帰すべし、25周年イベントのカヌーがもうすぐ完成するよ、見ててね」上野信彦の紅葉に語りかけて、さーて最後の型抜きすっか~!気合入れて行こう。

 まっ、気合だけでどうなる物でもなく、役に立ちそうな道具を物色します。

「うぅ~んと?ロープをかけてフォークリフトで引っぱる・・・カヌーごと動いてひっくりかえるな」・・・「型のクランプ用の穴に棒をさしてハンマーで叩く、バールで引っ掛け剥ぎ取る・・・」センターの工作室から10cm長の鉄製の棍棒、ハンマー、バールを見つけて運び出しました。

 先ずは棍棒とハンマーでトライしますが、船首部分は狭くてハンマーを振るスペースがありません。

続いてバール、船体を傷つけてしまいそうです。

「うぅ~ん・・・埒が明かんなぁ」暫し考えて、型の下部を切ってバールを差し込む事にしました。今回のストロングバックと型(モールド)は名栗カヌー工房さんにお借りした物ですが、船首・船尾の2枚だけは、アウトステム付きに計画変更した際に、クランプ穴を開ける為に自作した物です。お返しする必要は無いので、壊れても問題ありません。枕木を組んでバールを押し下げると、バリっと音を立てて漸く取り外す事ができました。船体から外れずバールで撤去

 外して見たら、犯人はやっぱり溢れたボンド。マスキングテープと一緒に分厚く白い塊が現れました。やっと取れた、犯人は溢れたボンド

 残っていた船首周りもサンディングして、基準板をセンターに釘打ちして固定しました。

次は内側のFRP作業です。型抜きで手間取りましたが、成人の日の三連休で完成を目指します!