4/30(土)~ 5/15(土)プランキング作業、サンディング作業に大奮闘!

東京担当・村山です。

とうとうゴールデンウィークに突入、しましたが未だプランキング作業は7分目
(当社目分量 面積比による)。
梅雨入り前にFRP作業を終える計画から大きく遅れを取っています。
それでもゴムバンド工法採用でスピードアップしている事も確か、GW中に一気に
プランキング作業を完了させて見せるぜ!
という訳で今日は一人ですが、天気良好ご機嫌よろしく作業進行していきます。

4月30日時点の作業状況は、艇の側面を貼りあげて船底部分に取り掛かっています。
垂直に貼っていたプランキング材が水平方向へ、内側へのたわみは左右のたわみへ変化して行きます。
バウ・スターン部分もステムへの貼り付けから、右舷・左舷のプランキング材をセンターで合掌させる形となります。
マニュアルによれば、2、3枚づつ貼ったら中心線に沿ってカットすると、綺麗な仕上がりになるとの事。
プランキング材2枚だと斜めに切っても5~10cm程、これを続けて3mの直線を作るのは結構難しいので、
5枚づつ貼って左舷/右舷を切り換えることにしました。

先に貼る方は、切る事が前提なので細事は気にしないで、ドンドン貼ってしまいます。
墨つぼの糸を2、3回弾いたら色鉛筆で中心線を引いてノコギリでカットします。

スミ壷でセンター出し
スミ壷でセンター出し

ところが、合掌合わせする反対側は繊細な作業が必要です。
プランキング材を当てて見て、対極のカットラインに合わせて赤鉛筆で線を引きます。
やや外側をノコギリでカットしたら、後はホビー鉋で少しづつ削って合掌させて行く作業の繰り返し。

又、次の板を貼るには、5分程ボンドが乾くのを待つ必要があります。結果的に一人作業が丁度良いペース、
ココは焦らずゆっくり作業を進めていきます。

という事で、並行してサンディング作業を行う事にしました。
先ずは、はみ出した木工ボンドをグラインダーで削り取ります。パワフルなグラインダーは、全ネジのカットで経験!
派手に火花が飛ぶ金属に比べれは、柔らかな杉材やボンドなんて屁のカッパみたいなもんです!

しかし茶色になってとけた溶けたボンドが、削り取って綺麗な木目を出すどころじゃなくて、ガムを踏んだ靴底の如く、
茶色く解けたボンドがこびり付いて醜く広がっていく・・・
そー言えば、作業開始した3月の頃は、溢れたボンドを歯ブラシで刮ぎ落としていましたが、
いつの間にか溢れ放題を放置して「後でサンダーかグラインダーでまとめて削り落とそう」と思ってましたが、
ボンドが溶けるとは・・・

グラインダーが駄目なら鉋だ、鋭利な刃の鉋なら髭を剃るが如く溢れた部分をツルンと綺麗に・・・・
あれれ、鉋も大量に溢れたボンドには刃が起たず、船体にこそ付着しませんが鉋の底にこびりついて滑ってくれません。
結局小さいホビー鉋で少しづつ削って落とす作業に二日を要しました。

細かな箇所はホビー鉋で
細かな箇所はホビー鉋で
鉋かけでボンド削り
鉋かけでボンド削り
鉋にも溶けたボンドが
鉋にも溶けたボンドが

【5月3日】
一人作業が進む中、5月4日は武市さん(人事総務部)夫妻が駆けつけてくれるとの事。
そこでゴムバンドが掛からないバウ・スターンのサンディングをお任せする為の準備をします。
まずは、3台用意したミニサンダーのペーパーを購入します。40番がマニュアルの指定。
それからサンディングをする部分に打ってある仮釘を抜いておきました。

ミニサンダーはBlack Decker社製が2台、工房でも使っているリョービ製ミニサンダーが1台です。
A4版サイズのサンディングペーパー(布)は、Black Deckerは4当分、リョービは6当分して使用します。

【5月4日】
3台を3人がかりで作業すれば、あっという間に作業完了・・・とは行きませんでした。
40番のペーパーは最も荒目ですが、1mmの段差を削りとる為には、かなりの時間と腕力が必要です。
後日、「全身筋肉痛になりました(武市さん談)」 凸凹より時間と体力が摩耗していくばかり。

【5月15日】
これは他の方法を考えなければ、しかもボンドのこびり付きもアチコチにあって、
鉋で削らないと溶けて拡がるばかりだし・・・んっ鉋?

そーだ、電動カンナがあった。削り過ぎて穴を開けない様に、刃の出し具合を少しづつ調整して削ってみる事にしました。
チュッイン、チュッインと瞬く間にボンドとおが屑が吹き飛んで行きます。ある程度の粗削りを電動カンナで行なって、
グラインダーで中仕上げ、サンダで仕上げなら、効率的に作業が進みそう!

グラインダーでの研磨って、何番手のディスクを使えばいいのかな?と、改めてマニュアルを見直してみると
「工房ではラバーパットを取り付け、20番のディスクを使用しています」ラバーパットって何?

ダイソーで買った木工用ディスクを使っていたので、グラインダーのパーツに付いては何も調べておりません。
遅れ馳せながら検索すると「お持ちのグラインダーがディスクサンダに早変わり」何と、こんな便利な物があったのか!
(マニュアルに書いてあるから、ちゃんと読んでおけって話しですけど)
この原稿を書く頃になって漸く気づきました。内側のサンディングに間に合う様、注文しておきます。

マキタラバーパット
マキタラバーパット

4/23(土) ボンド付けに新工法を発明!

東京担当・村山です。

メールセンターは月末近く、最繁忙期で根岸センター長も大忙し。今週末は一人作業で進める事にします。

さて、少しでもプランキングを進めようと一枚貼ってみましたが、船底に近くなると彎曲に加わって捻りが入ってくるので、仮釘が効かず浮き上がってしまいます。ストリプ材の隙間も気になりますが、タッカーも思うように喰いつきません。
手で押さえると隙間から木工ボンドがはみ出して来ますが、手を離すと再び隙間が空いてしまいます。手で押さえる代わりの何かを準備する必要があります。

仮釘が浮き上がってしまう……。
仮釘が浮き上がってしまう……。

暫し考えて、ゴムバンドで留める事にしました。
いつものホームセンターを物色していると御誂え向きの品を発見! 『ユタカメイク チューブバンド輪状タイプ』。
どーやら本来はトラックの幌を止める為の商品の様です。折りたたんだ長さ1m×幅2cm、10本入り2030円也。

早速試してみたところ効果絶大です。2ミリ程度の隙間を開けて、仮止めの押さえにもなるし、隙間から木工ボンドを流し込んでから押し付けると、表と裏の両方から余分な量のボンドはみ出して来ます。
タッカーも殆ど使う事なくピタッとストリプ材が密着して楽しい! 新工法の発明です。

新工法・ゴムバンド!
新工法・ゴムバンド!
ボンドを塗るとこのとおり。
ボンドを塗るとこのとおり。

この工法ではハサミ型のクランプを多用するので、買い足し補充。
ホームセンターにあった物を全部を買い占めました。この調子でゴールデンウィーク中に一気に貼り進めていきたいなぁ~

はさみ型クランプ
はさみ型クランプ

この後、溢れたボンドに手を焼きます、トホホ……

4/23(土) 型枠づくりと船首作業

大阪営業の小笠原です。

作業2日目、まずは、初日の作業で上手くはまらなかったネジを抜く作業に一苦労。
ネジ一つと言えど馬鹿にできません。次に、残りの部材を基本線に合わせながら慎重に取り付け、型枠を完成させました。
型枠が組みあがると、全体の大きさが分かり、一気にヨットづくりの雰囲気ができてきました。

船の型枠づくり。

次に、船体の中でも最も強く作られるという船首の作業に入ります。
薄くカットされた木材を何層にも重ね、ミルフィーユ状にボンドで接着します。
弧を描くような形状の為、釘やタッカーを利用し、型枠に仮止めしました。
次の作業時にはちゃんと固まっているでしょうか。ボンドの力に期待です。

船首作業に着手!

僕も、物作りに関しては全くの素人。
手書きの設計図だけの為、次の作業工程を試行錯誤して考えるしかありません。
細くカットされた角材をいくつも重ねながら造る船体について、部材を当ててみながら造り方を考えました。
次回もがんばります。

4/17(日) パテ埋め作業とマイパドル作りに着手

東京担当・村山です。

本日は関東第一メールセンターが電気工事なので、午前中は電気が使えません。また、昼過ぎには雨が降り出す予報です。
作業内容が限定されるので、プランキング以外にタッカーの針を抜いてパテ埋めを行ったり、パドルの作成にも一部着手する事にしました。メンバーが持って来てくれた丸ノコギリと、バッテリー駆動するドリルでパドルの板を切る事が出来ます。

初めてメールセンター場内で作業しますが、照明も点かないので少しでも明るい窓ぎわまで艇を押して作業場所を設置しますが、やっぱり暗いかなぁ?
と思っていた所で照明が点きました。電気工事は思いの外はやく修了した様子です。根岸課長は点検のために、アチコチのスイッチを入れたり切ったりしています。

「雨が降り出すまでは、外で作業しよう!」

と藤本くん(東京営業)を連れて、いつもの場所に艇を移動して、ソーホースをセットしようとした所、突風に煽られて艇が50センチほど動き出しました!!

「押さえろ!」

大慌てでストロングボードの角材にしがみ付き、板台車を取り付け直して場内へ撤収しました。

「まさか外に出すと思わなかった、今日は無理ですよ」

と点検から戻って来た根岸課長は呆れ顔……完成前に陸上で転覆させるトコでした、反省してます……。

雲行きが怪しい……。
雲行きが怪しい……。

さてさて、もう一度場内に設置し直して作業開始です。パテ用の木粉は、グラインダーで削ったものを根岸課長が準備してくれました。
前日に作業に必要な工具を物色しておきました。先ずはパテ用のボンド、今使っている物は速乾タイプですが、木粉と混ぜているうちに固まってしまわない物を探しました。
どれも酢酸ビニルと水が原料ですが、割合が異なっていました。木粉を混ぜる分だけ、水で薄めてみる事にします。
パテ埋めするコテは100円均一で探しました。どれが良いか分からないので、粘土細工用と、アイスクリーム用の先が平らなスプーンを買って試してみる事にします。パテ埋めする前にタッカーの針が邪魔なので抜き取ります。私が抜き取り、藤本くんがパテ埋め。午前中は二人で地味な作業に終始しました。

午後からは点検を終えた根岸課長と、横浜から武市夫妻が到着して作業に合流です。
プランキング作業と並行して、パドル作りを開始します。先ずはレディーファースト、武市さんにお好みの材料を選んで貰いました。

マイパドル1号!
マイパドル1号!

武市さんセレクトの先端に付けるチンチャンは、紫褐色で硬くて重い材質です。パドルの強度と色目にアクセントがついてイイ感じですね!
パドルの大きさにカットする為に、ここで私は一人で外に工具を持ち出します。丸ノコと電機カンナは借り物です。
まずはインドシタンを半分の幅になる様に縦に切り分けます。それから接着面に電機カンナをかけて平滑に仕上げました。
この後は、エポキシ接着剤で接着してハタガネで固定します。自作ハタガネの試作に取掛かりました。買ってきた全ネジは長過ぎるので、グラインダーで半分に切りました。実はグラインダーで金属を切るのは初めて、半分に切っても長過ぎるので、残りは全て3等分に切って33cmにします。

あとは、パドルの接着材が固まるまでハタガネで固定しますが、クランプの様に100均で手に入りません。代わりに全ネジなる物を見つけたので、ワッシャーと蝶ネジを、適当な大きさの木材にドリルで穴を開けて試してみる事にします。

簡易ハタガネ。
簡易ハタガネ。

並行してプランキングも進めます。場内なのでボンドが落ちて床に付着しない様にダンボールを敷いています。

並行してプランキング作業
並行してプランキング作業

そう、ボンド。
この時は床ばかりを気にしておりましたが、実は溢れたボンドはその都度拭き取っておく必要があったのでした。この手間をスルーした為に後で苦労するとも知らず……。

次回に続きます。

4/16(土) 大阪の舟創りも本格始動!

大阪担当・宮内です。

25周年プロジェクト始動初日は、まず備品の購入からスタート!

作業場(創業の地・関西第三MC)の近くにあるホームセンターにて、工事現場などで取り扱うような備品ばかりを買いあさりました。

ホームセンターにて必要品を買い出し。
ホームセンターにて必要品を買い出し

買い揃えた備品でいよいよ作業スタートです!

木材を並べていく林係長(大阪営業)
木材を並べていく林係長(大阪営業)

まずは、ヨット制作に当たり各木材がどの部分なのかを確認……と思いましたが、まだまだ分からない点が多々あり、手書きの設計図をもとに分かる範囲から作業を進めていくことに。

まずは型を作っていく作業から
まずは型を作っていく作業から

予め、木材に引いて頂いていた線を頼りに組み合わせて、型の部分を作る為にネジを打ち込んで行きました。が、上手くネジがハマらず今回はこれで終了……
次回までに改善点を考えて、ひとまず型を完成させます!!

4/9(土) 桜満開!&パドル用木材を検討

東京担当・村山です。

満開期を過ぎましたが、今年の桜は長く楽しめ、まだまだ綺麗に咲く誇っています。
メールセンター最寄の伊奈町無線山の桜並木は名所として有名で、この日も沢山の花見客で賑わっています。

私こと村山は、毎週自転車でメールセンターまでカヌー作成に向かうのですが、通り道である「緑のヘルシーロード」も随所に桜並木があって、見沼用水を流れる花びらもまた、風情があるので通り道でシャッターを押しました。
「よーし、来年の桜はカヌーでパドリングしながら楽しむぞー!」さぁ、今日も張りきっていきましょう。

桜満開!
桜満開!

さてさて、艇の完成後には『AD:DAISEN東京カヌー部』を本格稼動させて、リバーツーリングなども行う予定です。メンバーには、カヌー制作に参加すればMYパドルの支給を公約しております(各自自分で作る必要がありますが)。

先週の教訓から、色んな作業が並行して進められて、天候や機材トラブルで手が止まらないように、このMYパドル用の材料を買い置きしておくことにしました。

では、パドルに適した木材は?
工房のkitは杉材ですが、赤身が混ざってツートンのコントラストで良い組合せです。センターにパドルの柄となる5cm四方で長さ160cm程の角材、先端の水を掻く部分はなだらかに薄くカットされています。良いお手本があるので、参考にして材料を選ぶ事にします。

でもねぇ~、チョット遊んで彩りをつけたいよねー。だって彩の国・さいたまですもの!
という事で、パドルに適した色々と検索してみました。

たとえばスプルース。……何だか分かりませんよね、クリスマスツリーに用いられる、松の仲間の針葉樹です。
続いてアッシュ、メープル、チェリー、ウォルナット等が検索すると出て参ります。軽さ、耐水性、耐腐食性などの他、木目・木肌の美しさが選択ポイント。

おっと、ネットのQ&Aサイトで素晴らしい答えを見つけました。ゴルフのクラブを選ぶのと同様にシャフト、ブレイドの組合せが大切との事。木製のシャフトは弾性が高く、自重は重くても水に差し込んだ場合には浮力があるので、体重を乗せて長いストロークで漕ぐことが出来るんだって、ナルホド!

シャフト部分は工房のKitと同じく杉材または桧材をチョイスします。ブレードの先端や両サイドは、少々重くなっても堅い木材を接着して、薄くて仕上げて、水中で切り返しがスムーズに行える様、複数の材質で組み合わせる事にしました。
本日は店舗に置いてある木材を見ながら、散々迷っていた為に、作業は殆ど進んでいません。

次回も引き続きプランキング作業です。並行してパドルもつくるかも?

4/2(土) 引き続き、プランキング作業。

東京担当・村山です。

前回に引き続き、プランキング作業を進めて行きます。まずはボンドを均一に塗り広げる為の歯ブラシ、はみ出したボンドを拭き取るペンキ薄め液(片手で持ったまま作業できる様にプラカップとカップホルダー)、固まったボンドを削り取る彫刻刀、これら一式を100円均一ショップへ買い出しに行きました。
戻った頃には大芝次長(東京営業)も到着しており、根岸課長と3人で作業を開始しました。

続いて東京営業部3姉妹(大森さん、深川さん、峯田さん)が到着しました。

「私たち、今日合コンなんですぅ、誰が一番モテると思いますかぁ~?」

……はたして彼女らは戦力になるんだろうか?
一抹の不安を覚えますが、とにかく賑やかな1日となりそうです。

まずは作業手袋を各自に支給します。素手で作業すると、棘が刺さったり、ボンドが付いて汚れたり。何より安全の為に着用が必要です。
「まぁ、刃物持たせても大丈夫だろう」ということで、今朝調達した歯ブラシ、彫刻刀でボンド塗り作業と、ガンタッカーで針打ち作業を任せる事にしました。いつもと違って三姉妹持ち込みのBGMが流れる中で作業進行します。(ここで大芝次長は早退です)

ボンドの塗布作業
ボンドの塗布作業
作業中にピース!
作業中にピース!

手慣れ調子が良くなりかけた頃、まさかのガンタッカー故障が発生。
「取説ありますか」と唯一頼りになる根岸課長は取説を開いて渋い顔。

『部品の磨耗が考えられます。お買い上げ店で修理を依頼してください』

えっ、これだけ!? まだ使い始めて2日目ですけど……(泣)
ガンタッカーを手に黙って工具室へ消えて行く根岸課長、私には背中を見送るしかなす術がありません。
一方、三姉妹は作業記録用のカメラを互いに向けあって模擬モデル撮影会、カヌーそっちのけではしゃぎまくりです。

峯田さんの見事なY字バランス。
峯田さんの見事なY字バランス。
側転も披露!
側転も披露!

三姉妹がY字バランスやら側転やらで盛り上がっている頃、漸く根岸課長が戻って来ました。ガンタッカーはちゃんと直ってます。どーやって直したの?

「んまぁ、バラして組み直したら直った」

……いやぁ、さすがは根岸課長(どうやらはみ出したボンドがガンタッカー内部に付着していたようです)。

この頃すでに夕刻となり、本日の作業は終了です。