10/3(土)マストを入手!

 10月1日(木)、Net検索で「ゆうこうマリン」でヤマハミニホッパーのセイル在庫を見つけました。27,880円也 思ってたより安い。セイル面積 5.18㎡?
 ヨットのセイルの大きさは面積で表されラフ(垂直辺)とフット(底辺)の長さは分かりません。因みにシーマーチンは 8.36㎡ これはメインとジブの2枚合計???益々分からなくなった。
 シーホッパー ノーマルリグ 7.7㎡、SRリグ 6.4㎡ 何しろミニホッパーは名前の通り小さい事だけは間違えなさそうです(ぽっちゃりディンギー号に合うかどうかは別として)。

 ヤマハの市販艇ならマストも探せば入手できるかも!
と言うこと事で、今度はマストを探します。おっと、早速ヒットしました。田中産業(中央区新富)DM協会のそばだ、近いな。ここは「ヤマハマリンカウンター築地」の運営も行っており調達できそう。
 早速聞いてみました「ヤマハミニホッパーのマストのお取り寄せは可能ですか?」
 メーカー在庫を調べて頂きましたが「生産中止になってから経年が長く、部品1つも残ってません」との事、トホホ残念。

 やっぱりマストは自作するしかなさそうです。
 そうと決まればセイルを入手するまでの事、その日にヤマハミニホッパーのセイル発注しました。今週土曜日(10/3)に届きます。

■ブーム
 取り付けられた部品はリベット鋲留されている。部品は個別に購入可能なので、後はリベット留が出来れば良い。必要な工具2点、ドリルとリベッターは準備出来ている。取り付け位置、向きなどシーマーチンからフルコピーすれば良い。

■マスト
 2本接ぎのマストは、差込部分が細くボトルネック形状に絞り込まれている。この形状加工はとても無理。
そこで、太さの違うアルミ丸パイプで、外径と内径が一致する物を探す事にしよう。

10月3日(土)

 「完成イメージ」をアレコレ思い巡らせてながら、本日も船体内側の研磨作業中です。
・アレコレとは?
①マストは自作可能(ハードルの高いチャレンジではありますが)
②本日、ヤマハミニホッパー用のセイルが届くので、サイズ図ってマストの部品を決める事にしております。

 グラインダー片手におが屑まみれになった昼過ぎ、ヤマトさんが「ミニホッパーセイル」の配達でやって来ました。
 受取にサインすする間に船体を見ながら「これはお仕事と別にやってらっしゃるんですか?」
 不思議に思われるのももっともな事、「会社の行事でヨット作ってます、届けてもらったのはセイルです。ありがとうございました。」
 車ならエンジン、飛行機なら主翼、何しろ重要なパーツであるセイルが準備出来ました。

早速ひろげて実測します。

  
 ラフ(垂直辺) マストを通す部分は思ったより湾曲してました。帆走する時はブームバンクと言う滑車付きパーツでテンションを掛けて、マストを撓らせるのでマストは4.7m+セイルが被らない分だけ必要です。

 面積は直角三角形の公式 底辺×高さ÷2 4,550×2,250=5,118m㎡ 凸型に膨らみを持つので 5.18㎡ になるのでしょう、多分。

 更にシーマーチンのマストを通してみました。おや?!マストが太くて先まで入って行きません。

 
 良かった、外径50mmのアルミ丸パイプを予定してましたが(シーマーチンが50mm)、細いサイズを探す事とします。

・マスト(トップ)外径40mm 厚み2mm 長さ 4m
・マスト(ベース)外径45mm 厚み2mm(内径 41mm)
 長さ 4m 2.5mはブーム用/1.5mはマスト(ベース)でカットして使用します。
 マストのトップ外径とベース内径には 1mmの隙間があり、この間は塗装などで調整する事にします。

 ここで改めて船体の長さを実測。


 2,770mmありました。2.4mだと思い込んでいましたが、実際は 570mm長い船体です。

 完成イメージが固まりました。

 マスト位置は船首から 500mm マストから船尾 2225mm ブームが2,500mmとして275mmはみ出します。
 船尾とブームの先には「メインシートトラベラー」と言うロープを取り付けます(因みにヨット用語でシートとは、セイルを調整するロープの事)。
 これがはみ出して良いのか悪いのか、シーマーチンを参考に決める事にします。

■セイルと船体の中心点
 またまたヨット用語 セイルの中心点CE(センター of エフォード)、船体の中心点CLR(センター of ラテラル‣レジスタンス)が同じ位置にあるとバランスが良くなるそうです。
  出来上がりを組み合わせるので今更理想の位置にマストを立てられません。バラスト(クルーザーのパーツで自立構造の重りで転覆しない)で調整する事にします。

 次回作業は(湿度50%以下を前提に)船体のFRP強化を予定。準備の為にマスト用アルミ丸パイプと合わせてNetで発注しました。

■アルミ丸パイプ 4m×2本
・ストア名:アルミ材専門店Good Job!ヤフー店

■FRP資材一式
・FRP樹脂 4㎏×4缶
・アセトン 2ℓ
・硬化剤 200ml

 この艤装品(ヨット用語です、帆走に必要なものの)に合わせて、木材も必要です。
 FRP強化に続きマストを支えるデッキの骨子となるガンネル(船体の縁、波返しも兼ねます)の為に桧薄板 3m長から調達して行きます。
一気にヨットらしくなっていく予定、乞うご期待!

9/27(日)本日より着工開始!

9/27(日) 天気:曇りのち晴れ   作業時間:10:00~15:00

東京担当・村山です。

 さて、肝心のヨット船体ですが型を外した以外に未だ何も触っておりませんでした。

 本日より着工致します。

 と、前置きしながらも、保管小屋内の整理を少々。

 ウィンチで吊り上げた高さから、あと10㎝高くしたい!端材の木材3点(全320円也)を買ってきました。

一番長い角材を真っ二つに切ると高さ15㎝、これらをインパクトドライバーでネジ止めして出来上がり。保管小屋のコンクリートブロックとアルミパネルの間に差込んでカヌーを持ち上げました。

 

 さてさて、ついに「ぽっちゃりティンギー号」着工します。

 先ずは内側のサンディングから開始!カナディアンカヌーでも使った「ラバーパット」をディスクグラインダーに装着~丸形紙やすりのディスクを取り付けてサンディングします。

 作業開始から5分もたたずディスクが目詰まりしました。

原因は溢れた木工ボンド、カナディアンカヌーでも手を焼いたアイツです。

ニッパーやら、彫刻刀やらでチマチマとボンドの塊を取り除きながらグラインダーで削っていきます。

地味な作業でヘトヘト、削った量はこれだけです。

  台風シーズンとなりましたので、ロープで保管小屋をくくり付けて本日の作業終了です。

「ぽっちゃりティンギー号」は船体の強度UPが必要です。風と波の抵抗を、推進力に変える強固な足腰を備える必要があります。

 オークションで入手したヤマハシーマーチンSの船体を眺めて気づいた事があり調べみました。船体のヘリが2㎝程下側へ迫り出しおり、これには「波返し」の機能がある様です。 カヌーには無かった構造で、ガンネル貼り作業で「波返し」を取り入れながら、分厚くして構造強化も図る事とします。

9/26(土)ネットオークションでヨットを落札!?

9月26日(土)10:00AM 弱い霧雨のなか、関東第1MCへ一人やって参りました。東京担当・村山です。

さて、実は先週9/15 Netオークションでヨットを落札しました。以下、先週まで遡ってその経緯を少々。  

日時:2020年9月15日17:54 大嶋社長よりmail返信メールを受け取る。
■件名:Re:Netオークション調達:ヨット制作計画
社長です。了解しました。頑張って完成させよう!

えー、一体何をご了解いただいたかと言いますと・・・下記はその往信メールです。

■Netオークション調達:ヨット制作計画
お疲れ様です、村山です。
ヨットは大阪より転送後、新設した保管小屋へ収納しました。
今週末より本体着工致します。そこで、ネットオークション(ヤクオフ!)に調達したいパーツ等が出品されており、こちらの入札、購入を許可願いたく。 ①ヤマハ シーマーチンS(欠品なし)
・マスト、セール…流用してウッドティンギーを帆走させます。
・取扱説明書…制作に重要な参考資料です。
・ティンギーランチャー(FACTORYZERO社製)…実際に帆走させる時、出艇用に必要です。
・船体…展示用に大阪へ返送後、関東1MC保管小屋へ収納、AD:東京ヨット倶楽部 主艇として使用。 

色々と許可をいただいた、社長には感謝です!!

■9月19日(土) 
 オークション落札~千葉の東金市から引き取りして参りました。写真①

 3本繋ぎマストのマストを組み立ててみたら想像以上の高さ、5mはあるでしょうか。 またブーム(マストの下側を支える横向きのポールです)は2.4m.ぽっちゃりティンギー号の全長と同じです。

  正直、デカ過ぎて流用は難しいかな? 3分割のマストの2本だけ継いだら調度いいかも知れません。
取り合えずこの日は保管小屋の対面 水道の脇に収納する事に。
保護用のUVシートで包みました。
 

■さて、霧雨のふる9月26日(土)です。
 センターの軒先下でセイルを広げてみました。
 メインセイル、ジブセイル 「スリープ・リグ」と呼ばれる2枚のセイルを持つタイプです。
 このタイプが一番カッコ良くてAD:DAISENのロゴを彷彿させます。 メインセイルの高さは4.7m、前後長はジブ+メインで3.9m、ヤマハ シーマーチンSの全長と同じでした。
 
 バウスプリット(帆船の船首から前方へ伸びている棒)を付けて全長3mに伸ばしたとしても、もう少し小さいセイルが必要です。 既成サイズで量産されているセイルを探す事とします。  

■シーマーチン 補修 リベットの打ち直し
 営業車のカートップで搬送した時、固定するロープの掛け方が悪くて金具が取れかけてます。
 これを直すために専用工具「リベッター」とリベット鋲を購入しました。 取れかけた金具をドリルを使って取り除き~新しいリベット鋲を工具で打ち込みます。
 
 「バチン!」と音を立てて「シャフト」が切り取られ、「フランジ」と呼ばれる部分が内側で塑性変形して抜け止めします。
 
 綺麗に仕上がりました。ん?!これがあればマスト自作出来るんじゃねぇ? アルミ丸パイプにドリルで穴を開けて、必要な金具を取りければ「ぽっちゃりティンギー号」にピッタリサイズのマストが、、、後はセイルの調達だなぁ。  

9/22(火)AD25周年プロジェクト再開

 2017年1月から3年8ヶ月ぶりプロジェクト再開をお伝えいたします、東京担当の村山です。

 先ずは再開の経緯をざっくりと・・・

■2019年12月 大嶋社長が会議参加目的で東京へ出張される、ついでに下命「村山さん、ヨット東京で作ってください」「えっ???」

・課題1「作る場所が無い」

 関東第1MCの屋外に隙間スペースを探して保管庫を建てる事とした。

・課題2「設計図が無い」

 そもそも2.4mミニクルーザーも出来上がり外観図はあるが工法などは「工夫して作ってね」レベル、結果として大阪プロジェクトが挫折。

 クルーザー(船室があるヨット)に囚われず構造がシンプルなティンギー(船室が無いヨット)に作り替えちゃえ!どーせ設計図無いんだから同じ事。

■2021年1~2月 ティンギーについて調査開始。構造やら操船方法やら、完成形をイメージする為に調べはじめて「縦型の帆を持つヨットは逆風でも前へ進める」事を初めて知る。「追い風でしか進めない(横帆の)帆掛け船とは違うんだ!」大いに興味を持つようになって、ちゃんと帆走できる艇を作る計画を策定。

■2020年3月 計画承認

大嶋社長あてメール送信

代表取締役社長 大嶋 禎様

お疲れ様です、村山です。

掲題の件、下記の通りご相談させて頂きたく。

「ヨット制作 関東第1MCの計画について」

1.構造変更 ミニクルーザーをティンギーへ変更

名栗カヌー工房のキットには、マスト/セール等は含まれておりません。

これを既製パーツで調達し、構造もキャビンを持たないシンプルな構造のティンギーと致します。

※転覆しない自立構造のバラスト(船底の重り)は残します。

※日本ミラークラス協会 HP「自作について」で紹介されている「セーリング・シーロマン」のWebショップでパーツが調達できそうです。

2.関東第1MC 保管小屋

関東第1MCには、十分な保管スペースがありません。

敷地内に「単管パイプ」にて保管小屋の建設を予定しております。

3.艤装設計の為に基礎的なティンギー操船知識/技術習得

 マストなど主要な艤装品は重量、バランス、操作性を考慮した設計が必要ですが、経験値ゼロの状態です。都内で若洲ヨット訓練所の初級コース(4日間)を、村山、根岸2名での受講を考えております。

 第3項については根岸センター長から「勝手に引きずり込まないで下さい」とクレームがつきましたが、受講用にウエットスーツが必要事と分かると「蛤狩りの時に使えそう」とエサに釣られて参加する事となりました。

■計画承認を受けてプロジェクト再稼働

・2020年3月 保管小屋の建設着工 

・2020年4月 若洲ヨット訓練所の初級コース申込 コロナ禍で閉鎖、再開校するも受講順延中。

・2020年7月 保管小屋完成~8月大阪よりヨット転送~到着。

 

既にひっくり返してあるので型を抜き取って保管小屋へ収納。 

・2020年9月 関東第1MCの場内に保管していたカナディアンカヌーを場外の保管小屋へ吊り下げて保管する事とに。ウィンチを取り付けて、ハイ!この通り。

 

次週から2.4mぽっちゃり型ティンギーの着工に取り掛かります、乞うご期待!

11/20(日)待ちに待ったFRP作業

東京担当・村山です。

11月20日(日) 9時現在 気温10℃、湿度90% 

久々の濃霧で100m先は全く見えません。
年内に完成させたいのに、週末の天候に恵まず・・・今日もFRP作業は出来そうにありません。雨天時などで湿度が高い状態で塗装すると艶がなくなったり、白くなったりします。その目安が85%との事。

ずっと疑問だったポリエステル樹脂の硬化と湿度の関連性?何でかな・・・調べてみたら添加剤であるパラフィン(ロウのようなワックス)の問題でした。

硬化の段階でパラフィンのみが表面に浮いてきて表面がカリッと乾きますが、湿度が高いと硬化せず表面がベタベタした状態となったり、艶がなく白っぽくなってしまうとの事。

そっか、、、今日はFRP作業は諦めましょう。と思ったのですが、お昼近くから日差しが戻って来ました。
「おぉ~!恵みの日差しだ。今の内にFRPも塗ってしまおう」と言う事で、アウトステムの下地にガラスクロステープを1本、接着剤スーパーXをチョン付けして固定しました。


船体にもガラスクロステープで下地

ポリエステル樹脂を塗って乾いたところで、アウトステム接着開始! 接着面にはエポキシ接着剤を使用、本体に沿ってピタッと接着する為に、またしてもゴムバンドで船底部分を固定、曲線を描く船首・船尾はガムテープで固定しました。隙間は後からパテ埋めする事とします。

エポキシ接着剤流れ出た                               

7/9(土)船体の組み立ても終盤へ!

大阪営業・小笠原です。

今回も佐藤次長(大阪営業)が手伝いに来てくださいました!
船体の組み立て作業もかなり進んできております。

船首から
船首から

船尾
船尾

以前は、埋まっていない部分の方が広く、終わりが見えませんでしたが、毎回着実に前に向かっております。
前回新たに登場したグラインダーでのやすり掛け作業を行った為、外側の表面が徐々に滑らかになってきました。
これは、樹脂のFPRを貼りつけ易いようにする為です。
手作業でのやすりではかなり時間が掛かっていた為、電動グラインダーがかなり役立っておりました。

現在の最大の悩みは、船尾をどう埋めるかです。
船尾に板を貼って埋めていく予定ですが、細い部材を何本も接着して積み上げた船体である為、曲線がいびつで、計算がし辛い為、
どのように板をカットしていけばいいか、入念に考える必要があります。まだ打開策が見えていないので、
村山次長(東京営業)に頂いた様々な写真をみながら、解決策を見出していくといった流れになるかと思います。

佐藤次長と相談する小笠原さん
佐藤次長と相談する小笠原さん

ヨットを愛する宮内課長
ヨットを愛する宮内課長

真剣な佐藤次長
真剣な佐藤次長