2017年1月から3年8ヶ月ぶりプロジェクト再開をお伝えいたします、東京担当の村山です。
先ずは再開の経緯をざっくりと・・・
■2019年12月 大嶋社長が会議参加目的で東京へ出張される、ついでに下命「村山さん、ヨット東京で作ってください」「えっ???」
・課題1「作る場所が無い」
関東第1MCの屋外に隙間スペースを探して保管庫を建てる事とした。
・課題2「設計図が無い」
そもそも2.4mミニクルーザーも出来上がり外観図はあるが工法などは「工夫して作ってね」レベル、結果として大阪プロジェクトが挫折。
クルーザー(船室があるヨット)に囚われず構造がシンプルなティンギー(船室が無いヨット)に作り替えちゃえ!どーせ設計図無いんだから同じ事。
■2021年1~2月 ティンギーについて調査開始。構造やら操船方法やら、完成形をイメージする為に調べはじめて「縦型の帆を持つヨットは逆風でも前へ進める」事を初めて知る。「追い風でしか進めない(横帆の)帆掛け船とは違うんだ!」大いに興味を持つようになって、ちゃんと帆走できる艇を作る計画を策定。
■2020年3月 計画承認
大嶋社長あてメール送信
代表取締役社長 大嶋 禎様
お疲れ様です、村山です。
掲題の件、下記の通りご相談させて頂きたく。
「ヨット制作 関東第1MCの計画について」
1.構造変更 ミニクルーザーをティンギーへ変更
名栗カヌー工房のキットには、マスト/セール等は含まれておりません。
これを既製パーツで調達し、構造もキャビンを持たないシンプルな構造のティンギーと致します。
※転覆しない自立構造のバラスト(船底の重り)は残します。
※日本ミラークラス協会 HP「自作について」で紹介されている「セーリング・シーロマン」のWebショップでパーツが調達できそうです。
2.関東第1MC 保管小屋
関東第1MCには、十分な保管スペースがありません。
敷地内に「単管パイプ」にて保管小屋の建設を予定しております。
3.艤装設計の為に基礎的なティンギー操船知識/技術習得
マストなど主要な艤装品は重量、バランス、操作性を考慮した設計が必要ですが、経験値ゼロの状態です。都内で若洲ヨット訓練所の初級コース(4日間)を、村山、根岸2名での受講を考えております。
第3項については根岸センター長から「勝手に引きずり込まないで下さい」とクレームがつきましたが、受講用にウエットスーツが必要事と分かると「蛤狩りの時に使えそう」とエサに釣られて参加する事となりました。
■計画承認を受けてプロジェクト再稼働
・2020年3月 保管小屋の建設着工
・2020年4月 若洲ヨット訓練所の初級コース申込 コロナ禍で閉鎖、再開校するも受講順延中。
・2020年7月 保管小屋完成~8月大阪よりヨット転送~到着。
既にひっくり返してあるので型を抜き取って保管小屋へ収納。
・2020年9月 関東第1MCの場内に保管していたカナディアンカヌーを場外の保管小屋へ吊り下げて保管する事とに。ウィンチを取り付けて、ハイ!この通り。
次週から2.4mぽっちゃり型ティンギーの着工に取り掛かります、乞うご期待!