11/27(日)ガラスクロス貼り付け作業

11月27日 曇り 気温8℃ 湿度65%

東京担当・村山です。

 本日はエポキシが固まったので、溢れたエポキシ接着剤は削って、隙間はポリエステル樹脂を塗ったあとでパテ埋めし、更にポリエステル樹脂を上塗りすることに。

接着中に雨が降り出した。

 同時に船底の補強としてガラスガラスクロスを貼る作業も開始しました。クロスを1枚船底に広げて、樹脂を刷毛塗りして乾燥を待っていると、「ピピッ ピピッ」美しい囀りと共にセキレイが数羽やって来ました。尾を上下にフリフリして足早に駆け回っては、アスファルトの上を口ばしで突いています。

 「はて?こんな所に餌あるのか」1分間ほどでしょうか、アチコチ駆け回って居たかと思うと、「ピピッ ピピッ」と鳴きながら一斉に飛び去って行きました。

 セキレイの後を追うかの様に雨がアスファルトを黒く濡らします(写真:アウトステム接着中に雨降り出した)。 「あらら、樹脂乾くかな?」触ってみるとベタ付きが気になる状態。「おや?さっきは無かった黒い点が・・・」正体は虫でした。

雨に追われて逃げてきた?虫。

1匹見つけた後、次々とベタベタに足を取られた虫が増えていきます・・・日暮れが近づきライトで照らされている為でしょうか?

乾く迄まっていられないので、ラップで巻いて倉庫にしまう事にしました。

乾かないのでラップ巻きに…。

本日の作業は終了です、うぅ~ん・・・年内の完成は無理か・・・

11/20(日)待ちに待ったFRP作業

東京担当・村山です。

11月20日(日) 9時現在 気温10℃、湿度90% 

久々の濃霧で100m先は全く見えません。
年内に完成させたいのに、週末の天候に恵まず・・・今日もFRP作業は出来そうにありません。雨天時などで湿度が高い状態で塗装すると艶がなくなったり、白くなったりします。その目安が85%との事。

ずっと疑問だったポリエステル樹脂の硬化と湿度の関連性?何でかな・・・調べてみたら添加剤であるパラフィン(ロウのようなワックス)の問題でした。

硬化の段階でパラフィンのみが表面に浮いてきて表面がカリッと乾きますが、湿度が高いと硬化せず表面がベタベタした状態となったり、艶がなく白っぽくなってしまうとの事。

そっか、、、今日はFRP作業は諦めましょう。と思ったのですが、お昼近くから日差しが戻って来ました。
「おぉ~!恵みの日差しだ。今の内にFRPも塗ってしまおう」と言う事で、アウトステムの下地にガラスクロステープを1本、接着剤スーパーXをチョン付けして固定しました。


船体にもガラスクロステープで下地

ポリエステル樹脂を塗って乾いたところで、アウトステム接着開始! 接着面にはエポキシ接着剤を使用、本体に沿ってピタッと接着する為に、またしてもゴムバンドで船底部分を固定、曲線を描く船首・船尾はガムテープで固定しました。隙間は後からパテ埋めする事とします。

エポキシ接着剤流れ出た                               

11/12(土) ガラスクロステープの巻き付け作業

東京担当・村山です。

11月12日、AM9:30 気温は11℃ほど。
前回の作業でヒントを得たので、インナーステム側のFRP作業の目処は立ちました。
アウトステム側にも接岸時の擦り傷など避ける為、ガラスクロスを二重にする計画は以前にも述べております。

しかしながら具体的な工法は、クロスを小さく切って上から樹脂を刷毛塗りを想定していたので、
難易度が高い事も先週の作業で学びました。

今度は経験を活かして、事前に工法を練る事とします。

先ずはweb検索で情報収集を開始します。
「ガラスクロスで検索!・・・おぉ~早速発見!ガラスクロステープ:端部の横糸は折返しになっているので、ほつれたりしません」と商品説明に記されています。
このテープを幅の半分を重ねながら、螺旋状に巻けばガラスクロスは二重になって、強度を確保出来るでしょう。

また、最も薄いタイプなので、真鍮の光沢も失う事なく、FRP加工が出来そうです!
購入:ガラスクロステープ,#100(t≒0.12mm),25mm×150m 1巻 ¥6,080也
包帯の様にアウトステムにクルクル巻く訳ですが、カミソリや自転車で生傷の耐えない私にとってはお手の物です!

大阪の宮内さ~ん、これってマストに使えますよ、きっと!

本日使用するパーツと工具:アウトステムと作業台、工具はグラインダー・サンダ・ハンディルーターには、
金属研磨円錐形ビット装着、接着剤スーパーⅩを準備しました。

前準備の工程は下記です。
①グラインダー 真鍮フラットバーのはみ出しを杉材を一緒に削ってしまいます。同時に杉の木目を出す事もできます。
②サンダで仕上げます。
③真鍮フラットバーの保護シールを剥がします。グラインダーで削った後が、溶着していたり、バリが出ていたのハンディルーターで取り除きました。
④接着剤スーパーⅩは、クロステープの仮止めなので、アウトステムの接着面(内側)に薄く間隔を空けてポチ塗りしておきました。

真鍮フラットバー溶着バリ有り
真鍮フラットバー溶着バリ有り

真鍮フラットバー溶着バリ取除き後
真鍮フラットバー溶着バリ取除き後

さて、クロステープの巻き付けに取り掛かります。
購入品は150m巻きで、直径15㎝以上ありそうです。包帯の様にクルクルとは行かないので、2mほど取り出してカットしました。
真鍮フラットバーのサイズは幅15mm×長さ1m、杉材は同じく幅15mmに削ってあり、厚み6mm、長さは1.8mありますが、上側の40㎝はデッキ・ガンネルに合わせてカットする予定です。
カットする部分を除いて、ガラスクロステープを巻き付けました。

仕上りを見ると、包帯と違ってガラスクロスの縦糸に伸縮性が無いので、巻き付け方向の下側の糸が突っ張ってしまい、クロスの網目にも歪が出て、なんだかミイラみたいです。
ポリエステル樹脂を塗ったら透明になって、真鍮の光沢が浮かび上がる事を期待しましょう。

アウトステム上側
アウトステム上側

アウトステム下側
アウトステム下側

次回は、アウトステムをエポキシ接着剤で船体に取り付けます。
上からポリエステル樹脂を塗ったら、ガラスクロスを1枚かぶせる予定です。

11/5(土) アウトステムの下準備

東京担当・村山です。

天気予報によれば、9時現在 気温10.8℃ 湿度は 70%ですが、
昼頃から日差しが戻って気温20℃ 湿度60%まで快方へ向かいます。
引き続きFRP作業を行い、特に船首部分のガラスクロスを4重にして、
アウトステムを貼り付ける下地を作ってしまう作戦を進めます。

クロスの毛羽立ち・綻びが厄介な事は前回作業で学習済み、
樹脂を塗布する直前に、ハサミで丁寧にガラスクロスを切って貼る事としました。

先ずは1回目。気温が低く、湿度も60%以上あって硬化に時間がかかるので、
塗布から30分ほど待って様子を見まがら進めます。8cmほどの幅に切ったクロスを、
5枚ほど鱗状に重ねながら貼る為の樹脂は少なめ100ccを準備しました。
乾くとやはり気泡が出来ています。

ガラスクロス貼り船首部分①
ガラスクロス貼り船首部分①

ガラスクロス貼り直し船首部分②
ガラスクロス貼り直し船首部分②

乾くと気泡ができている
乾くと気泡ができている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃりゃ、1枚も成功して無いなコレ」と言う事で、
クロスの幅を4㎝程に小さ切って再挑戦しますが、結果は芳しくありません。
こんなに苦労するとは・・・想定外です。
WebでFRPの工法など下調べすると、ガラスクロスにも番手があって、
1平方メートルの重さで表示される(200g/㎡のクロスは #200)との事。
薄手の方が柔らかで初心者に扱い易く、更に重ねる事で、対引き裂け強度も増すとの事。
目指しているのはこれだ!
「ところで、今使っているクロスは何番手#?」#200 は薄手のクロスとして
Web通販サイトで販売されていますが、画像で見ても、手元のクロスと比べて厚いんだか薄いんだかわかりません。
店頭で見比べる事にして、いつものホームセンターへ向いました。
ついでに刷毛(一日で使い捨ての状況、安物をたくさん用意したほうが良い)、
計量カップ(最初の1個は底が溶けて抜け落ちた)、刷毛洗浄用のアセトン、
使い捨てのカップ、薄手ゴム手袋など買い足しします。

午後からは根岸センター長も加わって、2人で作業開始。
根岸センター長が刷毛塗り、私がクロスのカットと必要あらば手で押さえて気泡を防ぐなど、施行錯誤を繰り返します。
苦心の跡はダマになった樹脂でお察しください。

樹脂のダマ後から削り取る必要あり
樹脂のダマ後から削り取る必要あり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
「ウ~ン・・・難しいなぁ、、、」何か手立てを考える必要がありあますが、何か手がかりは?
根岸センター長が、船首部分を指でなぞって「真ん中が凹んでいるのかも」、
私もなぞってみると確かにその通り。だったら削るか埋めるかすれが良い訳だ。
ふと毛羽立ちを切り取った1cm幅 長さ40㎝のガラスクロス切れ端が目に留まります。
3ヶ所ほど接着剤スーパーⅩ透明タイプで仮接着して、上から樹脂を刷毛塗りすれば何とかなるのでは?
乾きかけの状態でクロスを重ねれば、上手く行きそうな気がしてきた、よ~し行けるぞ!

そんな希望を見出した頃、早くも日が傾く15時。
硬化時間を考えると、本日の作業はここまでです。
後片付けが終わる頃には16時、本日の作業は終了です。
帰り道では富士山のシルエットが夕焼けに浮かびあがっていました。