10/30(日) ガラスクロスの重ね作業へ!

東京担当・村山です。

今日は曇って気温が低く10時現在 10.5℃ 湿度は 61%。
このままではFRP作業は無理なので、昨日作業の手直しを行いながら、晴れて湿度が下がればもう1枚ガラスクロスを重ねる予定です。

昨日の検証から、気泡の原因となるデコボコを取り除くと共に、出来て決まった気泡も削り取ってしまいます。

7月に作業したバウ・スターン(船首/船尾)も大きく剥離しておりカッターで切り取りました。
小さなポッチの気泡はグラインダーで削って、サンダで研磨、白い研磨カスを拭き取って、次に樹脂塗布してリペアして完成です。

気泡船首
気泡船首
気泡側部
気泡側部
大きな気泡はカッターで
大きな気泡はカッターで
気泡グラインダー削り
気泡グラインダー削り
気泡サンダ研磨
気泡サンダ研磨
気泡ウエスで拭き取り
気泡ウエスで拭き取り
ガラスクロス解れ
ガラスクロス解れ

グラインダーで削ると、初めて嗅ぐ匂いがします。
ポリエステルなのか、ガラス繊維なのか?如何にも化学物質っぽい自然界に無い匂いです。
これは防塵マスクがあった方が良さそう・・・でも研磨量は僅かなので省略しました。

そんな地味目の作業を続け13時を廻りましたが、曇りで気温は上がらず13.5℃、湿度も60%あって樹脂塗布を断念、後片付けを始めました・・・

おや?チョッと作業場所を離れた隙に、カラスが工具類を乗せた台車を突いています。
こちらに気付いて逃げて行きましたが、「との粉」の箱に穴が空いてる!菓子箱に見えたのでしょうか?
夕焼け小焼ではありませんが、カラスといっしょに帰ります♪

カラスの仕業
カラスの仕業

10/29(土) グラスクロスの補強

東京担当・村山です。

久々にカナディアンカヌー本体をMC 屋外へ引っ張り出しました。
中断していたFRP 作業を再開するために、船首側の船底にグラスクロスを重ねて補強します。
幅50cm 長さ80cm 程のクロスなので一人でも充分対処可能な大きさです。

気温20.8℃、43% 曇り。
試し塗りをには、ベストコンディションとは言えませんが、前回7月に比べれば贅沢は言えません。
今年は台風など週末天候に恵まれる事がなく、2ヶ月半待って漸く再開します。

ポリエステル液の一斗缶のキャップを開けると、注ぎ口に硬化した塊がこびり付いていました。
注ぐのに支障は無さそうなので、このまま使用します。

中心から塗り初めてクロスを伸ばす様に刷毛を走らせると、200cc で計量した樹脂を使い切って丁度よくクロス全面を塗り終え増した。
時間は10分弱経過、それでも未だ硬化してません。温度差からでしょうか?
7月と大きく違う点です。
硬化が始まると、2ヶ所でクロスが浮き上がって気泡ができました。

ひとつはインナーステムにかかる両舷にクロスを折り返した所に。
もう一ヶ所は何故か縦一直線に15cm程の気泡?何でこんな所にできるんだ?
完全に硬化してから、改めて見直すと下地になっているクロスの布端に沿ってます。

クロスの切り端は、切断面に対して縦糸が樹脂を吸ってラッパ状に毛羽立っており、これが膨らみとなって重ねたクロスを浮き上がらせ、気泡となった様です。
また、横糸が綻んだ箇所はミミズ腫れの様なデコボコが出来てしまいます。
「思った以上に難しいな」ガラスクロスの綻びを最小限にするには、丁寧に切ったら直ぐに刷毛塗りを行う必要がありそうです。
観察を重ねつつ、硬化を待っていると17時を過ぎて辺りは暗くなり、本日の作業は終了です。

10/22(土) ヨークサンディング完了!

10/10に引き続き、ヨークを引っぱり出しました。ジグソーで切り抜いたまま3ヶ月経ってしまいましたが、新たに買い足したグラインダーのラバーパットSETとサンディングディスクに付け替えて、切り抜いたヨークを削ります。
最初は角を丸める程度にチョッとだけ削ろうと開始しましたが、肩に当たる部分は滑らかな曲線にした方がいいかなぁ? など気が変わり始めました。
こんなもんぁ~とサンダをかけてみたら、オォー!赤褐色の木肌が何とも言えない質感を主張して来ます。
滑らかな曲線がパーツの存在感を別次元に昇華させて「人が木を削るのでは無い、木が人に削らせているのだ~!」既に円空の心境に達し、削れば削るほど、磨けば磨くほどに高まる昂揚感!

ヨークサンディング完了
ヨークサンディング完了

「何時から工芸に目覚めたんですか?」いつの間にか背後に立っていた根岸センター長に声掛けられました。何時からって、さっきからだけどと時計を見ると、作業開始から数時間が経過してます。
久々の作業でしたが、改めてモノ作りって楽しいと感じつつ、本日の作業は終了です。

10/10(月) 久々のアウトステム作業 

東京担当・村山です。

久々に作業再開する為にメールセンターへやって来ました。
(正確には再開準備の為、工具や作りかけたパーツを点検する程度)
案の定、何処に何があるか忘れてしまいました。

何の意図も無く目に付いたアウトステムを引っ張り出して、ここから手を付けることにします。

アウトステムの作業は、真鍮フラットバーを接着したところで中断しておりました。
改めて接着状態を確認すると、真鍮が杉材のステムよりはみ出している箇所があります。
引っ掛かって破損し易いので、グラインダーで削ってフラットにしました。

続いて前後に取り付ける内のもう片方の、真鍮フラットバーを接着します。
エポキシ接着材を探そうと、アチコチひっくり返しましたが見つからず、スーパーXで接着する事にしました。

真鍮フラットバー2本目接着中
真鍮フラットバー2本目接着中

すでに接着済みのステムを船体に合わせて見ますと、見事にピタッと貼り付いて一分の隙間もありません!
何て事は無くって、接着と言うよりタイルの目地のパテ埋めに近い隙間がチラホラ。
ここも目立つパーツなので綺麗に仕上げたい処です。同時にぶつけ易い箇所でもあるので、強度も必要です。

と、なると工法はコレ=FRPで固める事にします。
先ず下地となる船体のFRPは、ガラスクロスを4重にして強度を持たせます。
次にアウトステムをエポキシで接着、この時接着材がはみ出さない様に薄く塗布して硬化を待ちます。
仕上げとして隙間にガラスマットを詰めて樹脂を流し込む様に刷毛塗り、硬化したらガラスクロスを2重にして完成させます。
又はガラス繊維を練り込んだFRPパテなる物もあるので、どの方法が良いのか調べておく事にします。