11/5(土) アウトステムの下準備

東京担当・村山です。

天気予報によれば、9時現在 気温10.8℃ 湿度は 70%ですが、
昼頃から日差しが戻って気温20℃ 湿度60%まで快方へ向かいます。
引き続きFRP作業を行い、特に船首部分のガラスクロスを4重にして、
アウトステムを貼り付ける下地を作ってしまう作戦を進めます。

クロスの毛羽立ち・綻びが厄介な事は前回作業で学習済み、
樹脂を塗布する直前に、ハサミで丁寧にガラスクロスを切って貼る事としました。

先ずは1回目。気温が低く、湿度も60%以上あって硬化に時間がかかるので、
塗布から30分ほど待って様子を見まがら進めます。8cmほどの幅に切ったクロスを、
5枚ほど鱗状に重ねながら貼る為の樹脂は少なめ100ccを準備しました。
乾くとやはり気泡が出来ています。

ガラスクロス貼り船首部分①
ガラスクロス貼り船首部分①
ガラスクロス貼り直し船首部分②
ガラスクロス貼り直し船首部分②
乾くと気泡ができている
乾くと気泡ができている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃりゃ、1枚も成功して無いなコレ」と言う事で、
クロスの幅を4㎝程に小さ切って再挑戦しますが、結果は芳しくありません。
こんなに苦労するとは・・・想定外です。
WebでFRPの工法など下調べすると、ガラスクロスにも番手があって、
1平方メートルの重さで表示される(200g/㎡のクロスは #200)との事。
薄手の方が柔らかで初心者に扱い易く、更に重ねる事で、対引き裂け強度も増すとの事。
目指しているのはこれだ!
「ところで、今使っているクロスは何番手#?」#200 は薄手のクロスとして
Web通販サイトで販売されていますが、画像で見ても、手元のクロスと比べて厚いんだか薄いんだかわかりません。
店頭で見比べる事にして、いつものホームセンターへ向いました。
ついでに刷毛(一日で使い捨ての状況、安物をたくさん用意したほうが良い)、
計量カップ(最初の1個は底が溶けて抜け落ちた)、刷毛洗浄用のアセトン、
使い捨てのカップ、薄手ゴム手袋など買い足しします。

午後からは根岸センター長も加わって、2人で作業開始。
根岸センター長が刷毛塗り、私がクロスのカットと必要あらば手で押さえて気泡を防ぐなど、施行錯誤を繰り返します。
苦心の跡はダマになった樹脂でお察しください。

樹脂のダマ後から削り取る必要あり
樹脂のダマ後から削り取る必要あり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
「ウ~ン・・・難しいなぁ、、、」何か手立てを考える必要がありあますが、何か手がかりは?
根岸センター長が、船首部分を指でなぞって「真ん中が凹んでいるのかも」、
私もなぞってみると確かにその通り。だったら削るか埋めるかすれが良い訳だ。
ふと毛羽立ちを切り取った1cm幅 長さ40㎝のガラスクロス切れ端が目に留まります。
3ヶ所ほど接着剤スーパーⅩ透明タイプで仮接着して、上から樹脂を刷毛塗りすれば何とかなるのでは?
乾きかけの状態でクロスを重ねれば、上手く行きそうな気がしてきた、よ~し行けるぞ!

そんな希望を見出した頃、早くも日が傾く15時。
硬化時間を考えると、本日の作業はここまでです。
後片付けが終わる頃には16時、本日の作業は終了です。
帰り道では富士山のシルエットが夕焼けに浮かびあがっていました。