3/26(土) ストリプ材の接ぎ作業。

東京担当・村山です。

9時半過ぎにセンターへ到着すると、既に作業が始まっていました。
この日はプランキングを行うに前にストリプ材の接ぎ作業の準備を行います。

カナディアンカヌーは全長4.8mありますが、ストリプ材は4.2m。途中で接ぎ足しが必要です。
斜めに切って貼り合わせて接ぎますが、同じ角度で切るための治具を作る事にしました。
これも余っていた2×4材の切れ端を使います。板の厚みは6mmなので、6mmストレートビットをトリマーに付けて、ストリプ材をはめ込む溝を掘ります。それから斜めにノコギリを入れる為の溝を掘れば完成です。

早速、節目の入っているストリプ材を選別して節目の前後で切り取ります。
ところが、節目の部分が若干厚かったり、余りにもピッタリ過ぎてはめ込む事が出来ません。もう一度トリマーで溝を広げる事にしました。使ってみて分かりましたが、回転しているトリマーのビットを、真っ直ぐ掘り進める事は難しく、ストレートガイドと言うパーツを付けて補助します。2×4材のセンターに真っ直ぐ掘り進める事は簡単ですが、斜めに掘る角度付けは結構大変でした。

ストリプ材継用冶具

節目があるプランキング材を選り分けて、4.8mの艇に合わせて5m弱の長さに接ぎ足して行きます。接ぎ目をガンタッカーで打ち込むと、思いの外深く食い込みました。

「えっ!? 抜けなくなるじゃん」

ペンチで摘める程度に刺さってくれる事を期待してましたがが、杉材の中に完全に埋まり込んでいます。
本意ではありませんが、作業効率を優先してこの方法で進める事にしました(後に工法を変更して、プランキングしながら接ぎ足し、タッカーの針では無く、ハサミ型のクランプでボンドが乾くまで押さえる方法へ切り替えましたが、この時は未だ作業手順も手探り状態です)。

接ぎ作業を先行しないと、プランキングもはかどりませんね〜。この日は天気が良かったので、日なたにプランキング材を並べてボンドを早く乾かす作戦を取ります。

接ぎ作業・日なた作戦
日なた作戦・その2

接ぎ足したプランキング材のボンドが乾くのを見計らって、いよいよファーストプランキングを行います。
ここでマニュアルを再確認。「水平線に沿って左右に1枚づつ貼れ」とあります。また、バウ・スターンは接着面を広く取るようにナイフなどで斜めにカットするとありますが、ステムの厚さを3mmから16mmへ変更しているので、台形に削った側面へそのまま貼り付けて先端をノコギリで切り落とします。

ストリプ材と貼り合わせたステム

余裕があれば、赤身の杉材を左右かためてコントラストを出したかったのですが、接ぎ足し作業の出来上がった順番から、とにかく貼り付けて行く事にしました。
さて、2枚目の貼り付けを行います。コーブ加工した凹面が上向きの状態でプランキングを進めるので、この凹に木工ボンドを塗ってから2枚目のストリプ材を隙間無く貼り合わせます。ビート加工した凸面を、ボンドが塗ってある凹面に差し込んで行きます。

思っていた程、木工ボンドはきれいに塗れません。4.8mあるので丁寧過ぎると乾いてしまい、厚く塗り過ぎるとはみ出してしまいます。何かコテが必要なので、取り敢えずダイソーで歯ブラシとプラカップを買って、プラカップの中にはペンキの薄め液を入れてはみ出したボンドを拭き取る事にしました。
左右3枚目づつ貼ったところで本日の作業は終了です。