5月21日(土)ようやく船体をひっくり返しました!

東京担当・村山です。
船体の研磨もほぼ完了、プランキングも船底を閉じることがやっと、出来ました。
梅雨入り前の完成目標から大きく遅れてしまいましたが、船の呈を成してきた
カナディアンカヌーを見ると、出来る限り綺麗に仕上げたいと思うばかりです。

船底まで閉じました
船底まで閉じました

さて、船体上部のプランキングに取り掛かる前に、船体をひっくり返す必要があります。
型が崩れないよう、作業台代わりにしている12mm コンパネを利用して上に乗せる事にしました。
まず、バウ・スターンにそれぞれ角材を当て支柱にします。
但しクランプで固定できる訳でもなく、ただ載っかっている状態なので、
MC から出し入れする時には注意が必要です。
そんな準備を進めている最中に携帯電話に着信が・・・「大嶋です」おっと、社長からです。
大阪のヨット製作は船底部分のプランキング中とのこと。
どーやら湾曲の対処とストリプ材の貼り方に手を焼いてる様子。
湾曲の対応はカナディアンカヌーでも用いたゴムバンドで対応するとして、
貼り方は図面無しでは途方に暮れるのも良く分かります。
という事で、久々に工房へ伺って写真撮影を行う事にしました。
東京のカナディアンカヌーもプランキング作業の完了が近づき、
FRP作業作業前に相談したい事もあるので丁度良い頃合でしょう。
工房には6月4日に伺う事にしました。
さて、東京の作業に戻ります。載っける台は用意しましたが、どうやってひっくり返せば良いのでしょうか?
4.8mカナディアンカヌーの大きさから、イメージが掴めません。
取り敢えず根岸センター長にフォークリフトを運転してもらい、オムレツをフライパンから
お皿に移す要領でトライする事にしました。
台の高さに合わせながら、フォークリフトで慎重に船体を傾けます。
私の方はオムレツがベチャと落ちて潰れてしまわない様に手で船体を押さえながら台の位置を微調整します。

傾斜度が高まるに連れて、徐々に高まる緊張感・・・
ゴロン!!!
ギョェ~!!!唐突に台に転がる船体を、ラグビーのタックルが如く抱き抱えて制止しました、若干心臓がバクバク状態です。
何とかひっくり返して船体の上部のプランキングを開始しました。

ひっくり返して再びゴムバンド工法
ひっくり返して再びゴムバンド工法

ただしコンパネの上では船体が動いてしまうので、モールドの下(仮釘の跡があって簡単に位置が解ります)に馬を置きました。
船体上部には木目の綺麗なプランキング材を選びながら作業を進めます。船底に比べると簡単な作業ですし、
カナディアンカヌーらしくなってワクワク感は倍増、作業をサクサク進行していきます。

一気に上部を貼り終わったので、ガンネルとアウトステムを当ててみました。
おぉ~~カッコイイ!満足感に暫し浸って本日の作業は終了です。

完成イメージ①
完成イメージ①
完成イメージ②
完成イメージ②

メールセンターの事務所に戻ってスマホを使おうと思ったら、アレレ?動かない・・・
後日 スマホ故障の大御所である深川紗紀嬢(東京営業)に見てもらいました。

「これって紗紀ってる?(スマホを台車で踏むなどして破壊することを、東京営業部ではこう呼びます)」
「ハイ、液晶のココにヒビが入って死んでます。まぁ三万円コースですね」

アララ・・・、あのひっくり返したゴロンの時、ポケットの中でスマホ液晶が割れたた様です、トホホ。
こんな出来事にもめげずに、作成していきたいと思います。